横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

『日本書紀』が編纂された目的 その2

日本書紀』がなぜ編纂されたのか考えてみた話 その2です

 

 

黒幕と理由

 『日本書紀』の編纂については、従来考えられている、天武天皇の命によるとは考えられず、さらに、同書が完成した時点の天皇である元正天皇の命でもない可能性が高いと、前回の記事で考えました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

その上で、実際に編纂を行った黒幕と理由が別に有ったという事では無いかと想定しました。

ところで、日本では中国のように王朝交代は無く、形式的な最高権力は、常に天皇に有りました。

その下で、実質的な権力を巡って行われた闘争が、日本の歴史だったという捉え方も出来るかと思います。

そう考えると、日本の「正史」は、形式的な権力者である天皇の事跡を記録する事により、間接的にその時々の実質的な権力者の正統性を示すために書かれたのではないかという仮説が建てられます。

権力者が、黒幕であり、その権力の正統性を示すのが編纂した理由という事になります。

黒幕は不比等

 さて『日本書紀』が編纂された当時の、実質的な権力者はというと、藤原不比等という事になります。

では、『日本書紀』は藤原不比等の権力の正統性を示すためにつくられたのでしょうか。

逆に言うと、正統性を示さなければならないような状況に、藤原不比等が有ったのかという事になります。

不比等に関する記述が『日本書紀』に現れるのは、持統天皇3年(689年)が初めてで、30歳の時となります。

亡くなったのは、元正天皇5年(720年)で、その間に、持統、文武、元明、元正の4代の天皇に仕えたことになります。

日本書紀』は持統天皇までの記録

 ここで、注目すべきは、『日本書紀』は持統天皇までの記録だという点です。

上に書いたように、不比等は4人の天皇に仕えた訳ですが、その不比等の編纂させた『日本書紀』が、一人目の持統天皇までというのはどういうことなのでしょうか。

中国の「正史」の考え方からすれば、持統天皇の先代の天武天皇までとして、その内容により、自分の仕えた最初の天皇である持統天皇の正統性を示すものになったはずです。

しかしそれが持統天皇までであったからには、『日本書紀』が編纂された目的は、持統天皇の次の文武天皇の正統性を示すためだったという事になります。

そうなると、文武天皇の正統性が疑われた場合に、不比等の権力基盤も揺らぐことが有るのかどうかを、考えてみる必要が有りそうです。

さらに、『日本書紀』が出来上がり、撰上されるまでに、元明、元正の2代の天皇も存在する訳ですが、なぜ元正天皇に撰上されたのかも気になるところではあります。

 


 引っ張り過ぎだと言われそうですが、次回は不比等が『日本書紀』を編纂させた背景についての予定です。

 


ではでは

『日本書紀』が編纂された目的 その1

日本書紀』がなぜ編纂されたのか考えてみた話 その1 です

 

 

日本書紀』には序文は無い

 『日本書紀』の作られた理由について考えるわけですが、先ずその編纂についての通常の考え方を見てみたいと思います。

日本書紀』がいつ作られたのかについては、『日本書紀』に、『古事記』の序文のような、編纂の経緯に関する記述が無いので、間接的な情報からの推定となっています。

もっとも、『古事記』のように序文が有っても、それが正しいとは限らないのですが。

そのあたりについては、以前記事に書きました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

日本書紀』の編纂

 それはともかくとして、『日本書紀』の成立を推定する基となった情報は、次の「正史」である『続日本紀』の記述です。

その元正天皇720年5月の部分に、

先是一品舎人親王奉勅修日本紀 至是功成奏上 紀卅卷系圖一卷

以前から、一品舎人親王天皇の命を受けて『日本紀』の編纂に当たっていたが、この度完成し、紀三十巻と系図一巻を撰上した。

引用元:日本書紀 - Wikipedia

 

 と有るのです。

この事から、『日本書紀』の成立は720年と考えられているようです。

 さらに、上記の記述ではよく分からない、編纂が始まった時期に関しては、次のように考えられているようです。

日本書紀』の天武天皇10年(681年)に、天皇川島皇子以下12人に対して「帝紀」と「上古の諸事」の編纂を命じたという記事が有り、これをもって、『日本書紀』の編纂の開始とするというものです。

ということで、一般に『日本書紀』は、681年から720年の約40年かかって編纂されたと考えられているという事になります。

疑問な点がある

 これで、『続日本紀』に書かれている舎人親王が、681年に天武天皇に命じられた川島皇子以下の12人に入っていれば、話は上手く収まることにになります。

現実には、舎人親王は676年生まれで、681年にはわずかに5歳であり、さすがに、5歳の人間に命ずることはないと考えられます。

更に、「上古の諸事」の編纂を命じられているにも関わらず、命じられた以降の天武、持統両天皇の記事が入っている点も、疑問が残ります。

舎人親王が命を受けた相手についても、歴史書での表現という事から見ても、ただ「天皇」とあれば、その記事が含まれてる部分の当代天皇を指していると考えるのが妥当でしょう。

とすると『続日本紀』にある、「天皇の命を受けて」という表現は当代の元正天皇の命を受けてという意味だという事になります。

一応結論は出るが

 以上の事をまとめると、天武天皇が命じたのは、あくまで「帝紀」と「上古の諸事」の編纂であって、『日本書紀』の編纂ではなく、元正天皇の代になって舎人親王が纏めたものこそが『日本書紀』だという事になります。

しかしながら、この結論にも疑問が残ります。

先ず、「天皇の命を受けて」と言いながら、元正天皇が命じたという記録がない事が上げられます。

また、記録が無いだけで、元正天皇が命じていたのだとすると、今度は、なぜ持統天皇までの歴史を纏めさせたのかがよく分かりません

しかし、「正史」に全くの嘘を載せることは考えにくいので、『続日本紀』の記述に有る様に、確かに舎人親王が撰上したという事実はあったのだと考えられます。

ただそれは、あくまで舎人親王が撰上しただけで、実際に編纂を行った黒幕と理由が別に有ったという事では無いかと思うのです。


さてその黒幕と理由は、という思わせぶりなところで、次回に続きます。


ではでは

日本の正史

日本の正史について考えてみた話です。

 

 

日本にも正史がある

 邪馬台国フリークとしては、正史というと『魏志倭人伝』が含まれる『三国志』を始めとする中国のそれという事になる訳ですが、我が国日本にも「正史」が存在します。

 日本の正史は、最初にして最も有名な『日本書紀』から始まるわけですが、正史と呼ばれているものは6つ有り、合わせて「六国史」と呼ばれています。

具体的には

日本書紀
続日本紀
日本後紀
続日本後紀
日本文徳天皇実録
日本三代実録

の6つという事になります。

中国の「二十四史」は、漢代に成った『史記』から、清代に成った『明史』まで、長い時代に渡っています。

それに対して、日本の「六国史」の編纂時期は、飛鳥時代から平安時代となります。
いわゆる律令国家が、国家事業として編纂したという形です。

その後の、武士の時代となった鎌倉時代以降に、国史が編纂される事は有りませんでした。

そのためこれまでは、対外的に国家としての成り立ちを示すためのものと考えられている『日本書紀』は別格として、その他は律令体制の下で国家の記録を取ったぐらいに考えていました。

中国の正史との違い

 ところで、中国の正史は、いかに前王朝が徳を無くし、新たに天帝より命を受けた現王朝が取って代わったかを、その歴史を通して示し、それにより、現王朝の正当性を知らしめるために、作られました。

そのために『魏志倭人伝』を書いた西晋陳寿は、邪馬台国への行程に情報操作を行ったというのが、私の取る邪馬台国論の主たる論点の一つで、以前に記事を書きました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

それに対して我が国には、天命によって王朝が交代するという、いわゆる「革命」思想は有りません。

加えて、大和政権は、一系の天皇家が続いており、王朝の交代がそもそもありません。
この辺りは、様々な王朝交代説の有るところではありますが、正史による限り、王朝交代はなかった事になっています。

従って、「六国史」は、中国の正史のような性格を持ったものではないという事になります。

何のために編纂されたのか

 では、何のために編纂されたのでしょうか。

各正史の扱っている天皇の数は、『日本書紀』41代、『続日本紀』9代、『日本後紀』4代、『続日本後紀』1代、『日本文徳天皇実録』1代、『日本三代実録』3代と、まちまちです。

計画的に、後世に歴史を書き残すといった目的ではなさそうに見えます。

ということは、それぞれの正史に、その編纂をすることになった理由があったということになるのではないでしょうか。

それは、王朝の交代こそ無かったが、その時々において、何らかの正当性を主張するために編纂されたのではないかというのが私の考えです。

自らの利益のために編纂した、勢力または個人がいたのではないかという事です。


という訳で、次回は正史の始まり『日本書紀』が編纂された目的についてです。


ではでは

料理の枠組み

私が考える、料理の捉え方の話です

 

 

料理らしきものもやっています

 わたくし、料理らしきものもやっております。

一応なにも見ずに作れるレパートリーといえるほどのものは、それほど多くないのですが、その一つが消えてしまった話を以前の記事で書きました。

 

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私が料理を始めたのは、アラフィフになってからでした。

それまで、ほぼ料理なんかしていなかったので、包丁を使う事自体が怖かったのを今でも覚えています。

その後、ネットで調べながら、包丁の使い方から始まって、レシピを頼りに料理をして、今に至っています。

それでも、ネットで調べたレシピを見れば、それらしいものは作れるようになりました。

回数はそれなりにこなしているので、これをやるとまずいなといった、それなりにカンのようなものが働くようになったというのも有りますが、料理の枠組みという考え方をしていることも大きいと思っています。

味の基本

 料理を始めたころに、様々な料理関係のサイトを見て回っていたのですが、その中の一つで、興味深い記述に出会ったのです。

それは和食関係のサイトだったと思うのですが(今回、探してみたのですが見つかりませんでした。)、味付けは甘辛1対1が基本だとあったのです。

和食なので、この場合甘辛1対1というのは、基本的に醤油とみりんを指していたと思います。

へえと思って、ネット上のレシピを見ると、確かに多くのレシピが、概ね近い比率になっていました。

更によく見ると、人によって、この比率を中心に、甘い方によっていたり、辛い方に予定たりして、興味深いです。

また、和食以外にも、結構当てはまりました。

例えば、中華では、豆板醤は辛、甜面醤は甘といったように調味料によって割り振って考えれば、概ね当てはまったりします。

味付けに迷った時には、甘辛一対一です。

自然科学の方法が

 これを知って、そうか料理も、自然科学と同じ方法論で考えられるかもしれないと思ったのです。

それぞれの料理を作れるようになることに一生懸命で、料理全体の事を考える余裕は全くありませんでした。

それが、味付けという同じ項目に目をつけてデータを集めることにより、共通点が見えてきた訳です。

あとは、理系的に考えて、料理全体を分析してみれば良いわけです。

そんなことを考えた結果、現在では、料理を一定の枠組みによってとらえるようになっています。

料理の枠組み

 その枠組みは

 食材 → 前処理 → 熱処理 → 味付け → 後処理

という簡単なものです。

料理の多くは、概ねこの枠組みで捉えることが出来ます。

勿論、各種の切り方や、ゆでる、蒸す、煮る、焼くといった技術については、料理をしながら慣れていくのですが、各枠組みのどこで使うものなのかを意識しながら、個別の料理のレシピとは切り離して理解するようにするのです。

例えば、ハヤシの一種だと分かったハッシュドビーフだと、

食材:牛肉、玉ねぎ、ニンジン、マッシュルーム
前処理:皮等を取ったうえで、食べやすい大きさに切る
熱処理:炒めてから煮る
味付け:ルーを入れる
後処理:煮込む

というところでしょうか。

初めてのレシピを使う時も、このように考えることにより、とりあえずそれなりのものは出来るようになるという寸法です。

アレンジも出来るようになる

 更に、アレンジもそれなりに利くようになります。

食材を変えるという観点から、ハッシュドビーフという名前ですが、牛肉を、豚肉、鶏肉に変えてみることを考えます。
グリーンピースを入れても良いわけです。

味付けという点から、カレーのルーにすればカレーにすることも出来ます。
勿論、スパイスで作っても良いわけです。

後処理で、チーズをのせても良いでしょう。さらに、トースターで焼き目を付ける事も出来るといった具合です。

また、中には、熱処理と味付けが混然一体といったものも有りますが、それも、枠組みをベースにどう違うかを考えれば、理解することはさほど難しく無くなります。

勿論、それぞれの料理によっては、その料理特有の様々なテクニック等がある訳ですが、それが完璧に出来なければ食べられない訳ではないので(出来た方がおいしい可能性は高いですが)、出来ればやればいいですし、なくてもそこそこの物は出来たりします。
それに、枠組みをベースに考えれば、どのあたりがその料理特有のテクニックなのか、理解し易いという面もあります。


 まあ、お金を貰おうという訳では無いので、出来る範囲でいいのだと思っています。
それに、意外と自分で作ったものはおいしく感じたりしますからね。


ではでは

 

 

 

 

都市ガスとプロパンガス

都市ガスとプロパンガスについて考えた話です

 

 

メタンガスがらみで

 前回の記事で、サツマイモのエネルギー源化がらみでメタンガスの話を書きました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

その中で、試験的なメタンガスの導入に関しては、都市ガスのインフラに組み込むよりも、プロパンガスのようにボンベで供給する方法を取る方が、簡便でいいのではないかと考えました。

そのための下調べをしている中で、当然、都市ガスとプロパンガスに関しても調べることになりました。

個人的には、実家も都市ガスでしたし、それ以降現在に至るまで都市ガスしか使った事が無いので、正直なところ、これまでプロパンガスについて考えたことはほとんど無いですが、
調べてみて、実はプロパンガスが非常時対策としていいのではないかと思ったのです。

都市ガスは復旧が遅い

 我が家は、都市ガスが止まる事を想定して、カセットコンロとボンベ(ブタンガスですね)をストックしています。

しかしながら、首都直下などの大地震では、都市ガスの復旧には月単位の期間がかかると想定されています。

例えば、内閣府の想定では、首都直下型地震後のガスの復旧は、約55日を想定している様です。

勿論、全ての家庭で55日間ガスが止まるという訳では無く、ほぼ100%復旧するのにかかる期間なので、場所によっては早期に復旧することも考えられます。

それにしても、多くはある程度の日数を覚悟しなければならない訳です。

そうすると、カセットボンベでその日数に対応するのは、心許ない事になります。

だいたい、お風呂は全く対応出来ないですからね。

プロパンガスなら比較的容易に

 そういう点から考えると、プロパンガスは、常用するボンベの数を増やせば、月単位での備蓄も比較敵容易に出来そうですよね。

加えて、地中のパイプなどの耐震化などを考えなくても済みます。

災害発生時には、地上の設備を点検するだけでいい事になります。

もっとも、そうだからといって、現状の都市ガスをいきなりやめて、全てプロパンガスにするというのは、現実には不可能でしょう。

少し考えただけでも、関連して働いている人をどうするのかとか、インフラを全て捨て去るのか、各家庭の機器の取り換えはどうするのかとか、いろいろありそうです。

サツマイモをエネルギー源として組み込む時に、順次都市ガスからメタンガスボンベに切り替えていくのが現実的でしょうか。

今現在も、全国の約半数の世帯がプロパンガスを利用しているようですので、そういった家庭は、ガスの備蓄を考えるのも有りかと思うのですが。


 ちなみに、オール電化でいいんじゃないかという話もありますが、個人的には、一つのエネルギー源に頼るのはあまりよろしくないと思っています。


ではでは

メタンとライフライン

ライフラインとしてのメタンについて考えた話です。

 

 
サツマイモのメタン

 前回の記事で、温暖化対策としてサツマイモをエネルギー源にするのはどうかという話を書きました。

 

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その中で、サツマイモを発酵させることにより、エチルアルコールと共に、メタンが得られるので、発電が可能になり、さらに、メタンそのもので煮炊きも出来ると書きました。

この煮炊きの部分については、以前TVで、家畜の糞尿から発生するメタンガスを台所に引き込んで、煮炊きに使っているのを見たことが有ったのが記憶に残っていたので、こう書きました。

記事を公開した後で、現状のライフラインとしてのガスの代替として大丈夫なのか、少々心配になったので調べてみました。

都市ガスの天然ガス

 調べ初めてすぐに杞憂だということが分かりました。

代替としての可能性を調べるために、先ずは現状の都市ガスについて調べてみた所、答えはすぐに分かりました。

現在の都市ガスの主成分はメタンガスだったのです。

勿論、都市ガスが供給しているのが天然ガスだというのは分かっていましたが、その成分までは深く考えたことも無く、天然の様々なガスの混合物だろうぐらいにしか考えていませんでした。

天然ガス」という秀逸なネーミングに騙されたとは言いませんが、思考が止まってしまっていた感じでしょうか。

実際には、約90%がメタンで、残りがエタン、プロパン、ブタンという感じのようです。
ちなみに、プロパンはご存知プロパンガスで、カセットボンベに使われているのがブタンだそうです。
エタンに関しては、化学工業での原料としての利用が主なようです。

メタンを使う時には

 という事で、サツマイモをエネルギー源としても、生成したメタンガスは、現状のライフラインをそれほど変更することなく利用出来そうです。

ただし、前回の記事で提案した、実証実験(イーモンシティ)を行う時には、やめる時の事も考えて、プロパンガスのボンベによる供給を代替する形にした方が良いかもしれません。

都市ガスのシステムを変更するよりも、ボンベによるプロパンガスの供給に戻す方が問題が少ないと考えられるので。

メタンガスで発電もすることになるので、オール電化でもいいわけですが、停電した時のタワーマンションでの事例などを見ても分かる様に、ライフラインは複数あった方が良いので、ガスも利用した方が良いでしょう。


それにしても、調べながら、やっぱり化学は苦手だという事を再認識させてもらった話題でした。


ではでは

サツマイモをエネルギー源に

サツマイモをエネルギー源にすることについて考えてみた話です

 

 

吸収は木で出来るが

 温暖化対策としては、個人的には木を植える方法を推しています。

 

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やる事が単純明快で、その結果としての未来も想像可能で、技術的にも確立されているというのが、大きな理由です。

しかし、確かに木を植えることにより、CO2を吸収できるのは確かなんですが、さりとて、排出する方で何もせずにCO2が増え続ければ、どこかの時点でまずい事になるのは明らかなので、対策を模索する事が必要となります。

で排出側の方法として、面白いんじゃないかと思うものを見付けました。

サツマイモを使うというものです。

内容はごくシンプルで、サツマイモを作ってエネルギー源として使う、というだけです。

エネルギー源としてのサツマイモ

 サツマイモを、エネルギー源とする方法には、いくつかあります。

先ず最も分かり易いのが、乾燥して燃やすというものです。
同じ植物の木を燃やして燃料にするのと同じ事です。

次に、発酵させて利用するというのが考えられます。

サツマイモといえば、芋焼酎が思い浮かぶ人もいるでしょう。
焼酎というのは、言い換えれば、エタノールの水溶液です。

エタノールは、燃やせば発電も出来ますし、自動車などの内燃機関の燃料にもなります。

また、さらに発酵させることにより、メタンガスが生成されます。
これも、燃やすことにより発電が出来ますし、煮炊きに使うことももちろん可能です。

メタンガスによる発電に関しては、宮崎県の霧島酒造が実際に、焼酎製造時に複成される焼酎粕と芋くずをメタン発酵することにより、発電が出来ることを実証しています。

このように、サツマイモは、固体、液体、気体と多様な形態のエネルギー源として利用可能です。

サツマイモの入手可能性

 問題は、必要な量のサツマイモを生産出来るのかという点ですが、このサツマイモ利用を精力的に研究されている、近畿大学の鈴木高広教授が試算されています。

それによると、普通我々がサツマイモ栽培というと思い浮ぶ、畑での平面的な栽培ではなく、ポリ袋に必要なものを入れて棚に何段もつるす方法で立体的に栽培をします。

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引用元:芋エネルギーは日本を救う!鈴木高広教授の近未来研究所

 

こうして、単位面積当たりの収量を上げることにより、全国の休耕地、遊休地を利用することにより、計算上は、十分に必要量を確保できるという事です。

従って、現状の農作物の生産には全く影響がない事になります。

それどころか、休耕地を使って生産する訳ですから、農業の振興にもなるはずです。
農業が、食料生産だけではなく、エネルギー産業にもなる訳です。

サツマイモ利用の利点

 このように様々なエネルギー問題の解決策として利用可能なサツマイモですが、その他にも利点が多く上げられます。

・サツマイモが空気中から固定した炭素がCO2に戻るだけなので、CO2が増えることはない。

・北海道から沖縄まで、日本全国で栽培できる。

・江戸時代の飢饉時に多くの命を救った事からも分かる様に、比較的気候異常に強い。
 もしもの時には、食料としても利用可能。

・純国産エネルギーである。

・必要な技術が比較的ローテクであり、すでに存在している。

・エネルギー供給に関して、比較的狭い地域、小規模で完結できる。

もし試してみて、何か不具合が有っても、やめることは比較的簡単だと思われる(少なくとも核廃棄物のような問題はないですよね)ので、どこかの地域で実証実験をやってみるというのはありだと思うのですが。


 実験をやる時には、某自動車会社の未来都市に対抗して「イーモン・シティ」というのはどうでしょうか。


ではでは

もっと色々なところを見たい

宇宙探査について考えてみた話です。

 

 

はやぶさ2」と「みお」

 昨年の年末に、「はやぶさ2」が小惑星リュウグウ」から見事にサンプルリターンを成功させました。

その後、「はやぶさ2」は次の小惑星へ向かうべく飛行を続けています。

その到着予定は、なんと2031年7月だそうです。

その他にJAXAが関係しているものに、水星の探査を目指している「みお」が、現在も飛行を続けています。

こちらの水星到着予定は、少し早くて2025年12月の予定です。

これから10年で、2回の楽しみが有る訳です。

問題はお金

 理系のSF好きとしては、こういったイベントには目がありません。

門外漢のお気楽さで考えるのですが、もうチョット探査計画が無いかなと思うのです。

現状のような状況なのは、勿論様々な要因が重なっているわけですが、小さくない理由として挙げられるのはお金の問題でしょう。

はやぶさ2」は、約160億円、「みお」は約150億円の費用がかかっています。

さすがにこれだけの金額が必要だと、毎年のように打ち上げるという訳にも行かないのかもしれません。

この費用を低くすることが出来れば、もっと探査計画を増やすことが出来るかもしれないという事になります。

費用が掛かるのは

 費用が掛かる原因の一つとして、探査機は基本的に、各々の探査計画に合わせて作られる一品ものだという事が有ると考えられます。

そのために、自動車における一品ものと言っていい、F1カーが高価なように、どうしても高くなってしまうようです。

ご存知のように、自動車の世界では、高価なF1に対して、様々な性能、価格の車が存在しています。

この自動車と同じようなことが、宇宙探査でも出来ないかと思うのです。

技術はすでに有る

 初代「はやぶさ」で有名になった、イオンエンジンを始めとして、通信技術、ソフトウェア、運用技術などの、長距離の探査を可能とする要素技術は既に存在します。

しかも、今回の「はやぶさ2」の完璧とも言える成果を見ても、その技術の信頼性がある程度高いレベルにあることは確かでしょう。

そこで、自動車でのシャシーの共通化のような事を、探査機の作成でも考えてみてはどうかと思うのです。

長距離の飛行を行う基本的な部分を、運用技術も含めてあらかじめ設計しておき、パッケージとして提供することにします。

エンジンの排気量、気筒数が様々ある様に、イオンエンジンの数や出力もある程度選択できるようにします。

それに合わせて、基本となるフレーム、通信機器その他のベースとなる部分の設計を何種類か作っておきます。

目的とする探査の距離と積載する機器の重さから、エンジンとベースを選択して、後は探査計画の内容に合わせて、積載する機器を、他の探査で使われたものから調達するなり、新たに作るなりして用意すれば、探査機が出来上がるという訳です。

費用が低くなれば

 こうすれば、全てを毎回一から作り上げるよりもはるかにコストを下げられるはずです。

更に、ベースとなるパッケージの部分は、数量が出ることによるコストの低減も期待出来ますし、何度も使われることにより枯れた技術になり、信頼性はより高いものになるはずです。

運用技術も、習熟が進むはずです。

また、現在の探査機のように、一品ものでの一発勝負というリスクの高いやり方をしなくも、複数の探査機に機能を分散して送り込むことにより、全くデータが取れないというリスクを下げる事も可能なはずです。

「数打ちゃ当たる方式」です。

これで、毎年のように、驚きの探査結果が送られてくる、なんていう事になりませんかね。


 まあ、SF好きとしては、ある日突然UFOに乗せられて、という事が起きないかなと思っているのですが。


ではでは

アンティキティラ島の機械

[アンティキティラ島の機械]について妄想してみた話です


アンティキティラ島の機械

 数あるオーパーツの中でも、私が最も興味を惹かれるのは、「アンティキティラ島の機械」です。

結構有名なので、知っている方も多いかと思いますが、簡単に説明させてもらいます。

アンティキティラ島近海の沈没船から発見された次の画像のようなものになります。

 

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その後の調査により、紀元前3〜1世紀頃の古代ギリシャで作られた青銅製のものだという事になっています。

どこがオーパーツなのか

 この青銅の塊のどこがオーパーツなのかという事ですが、パット見ただけでも、円形のパーツがありそうだという事がわかると思いますが、X線などで調べると、これが歯車などで構成された機械装置の一部だという事が分かったのです。

その機械の最新の復元研究の結果が報告されました。

nazology.net

その復元図がこれです

 

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ちなみに大きさは、高さ15センチ程しかありません。

その中に、うるう年機能、月の満ち欠けと位置、惑星の位置等々の分かる万年カレンダーその他の機能が、詰め込まれていたようです。
オリンピックの年だというのが分かるという機能も有ったようです。

ただし、時計の機能は無く、クランクを手動で回して使うものだったようです。
さすがに、ゼンマイのようなものはなかったようです。

しかし、これが、2000年以上前に作られたものだというだけでも驚異的です。

同時代に、歯車を使った道具が作られており、その頂点ともいえるものというのならばまだしも(それでも驚異的な事には違いありませんが)、古代ギリシャはおろか、同時代の世界中のどこを探しても、こんなものどころか、同じような歯車を作っていたという形跡すら発見されていないのです。

とんでもない天才がいたのか

 こんなものが奇跡のように存在することに対する解釈としては、時代を1000年程先んじていた天才がいたというものになるでしょうか。

しかしそれでは、面白くないので、もうチョット考えてみましょう。

オーパーツを語る時によく出て来るのが、超古代文明と宇宙人です。

古代ギリシャだという事が分かっているので、超古代文明は関係ありません。

また宇宙人に関しては、わざわざこの時代の地球までやって来た結果が、これだったというのはあり得ないでしょう。

他に何かないでしょうか。

時計職人がいた

 前にもチョット書きましたが、SFがらみのアニメも好きで、毎シーズンいくつか見ているんですが、最近増えてきたジャンルに、異世界転生ものがあります。

大まかかな設定の共通点は、現代人が不慮の事故(何故か、トラックと事故に遭うというのが多い)で亡くなり、現世での記憶を持たまま異世界に生まれ変わるというものです。

ほとんどの場合、転生する世界は、剣と魔法の世界であり、魔物、エルフ、獣人なども住んでいます。

まあ、我々のこの世界に転生してきた話では、面白くなさそうなのでしょうがないですが、この世界に転生して来た者がいるとしたらどうでしょうか。

それが、元の世界では時計職人で、古代ギリシャに転生してきたとしたら。

そして、新たな人生をかけて作ったのが「アンティキティラ島の機械」だったのです。
残念ながら、ゼンマイを作り出すことが出来ず、時計は作れませんでした。

ラノベ風に言うならば、「時計職人が転生したのは、歯車の無い世界だった」

失礼しました。


 もし天才または転生者の時計職人がいたのだとして、その技術が後世に何も伝わっていないというのは腑に落ちないですよね。
アンティキティラ島の機械」は、考えれば考える程分からないことだらけです。
まだ、結局捏造品だったと言われた方が分かり易いです。


ではでは

英語のストーリーは

英語を学ぶときのストーリーについて考えてみたら、違う結論になった話です。

 

 

英語もストーリーを

 以前の記事で、いろんな分野を理解するのに、ストーリーを考えて、それを基に広げていくと、何かと良いんでは無いかという考えを書きました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

それならば、私の趣味の英語もそれで行けるのではないかと考えたわけです。

上記の記事の中でも書いた、「個別の内容として覚えているだけで、相互につながっていることは少ない」という状況は、英語の中でも特に英文法で顕著に見られます。

五文型を筆頭に、関係代名詞、関係副詞、to不定詞、動名詞などなど、名称としてのみならず内容もそれなりに知っているつもりでも、それが英語のどこにどうはまり込むかが、漠然としているのです。

ならば、これらの概念の幹となるストーリーを作って、そこにどうつながっているかを考えていけば良いんじゃないかと思ったわけです。

やはり五文型辺りがとっかかりとして適当では無いかと考えて、ああでもないこうでもないと、色々とこね繰り回してみたんですが、あまりいい案が浮かんでこないのです。

東京外国語大学言語モジュール

 そこで藁をもつかむ思いで、というほど真剣に考えていたわけでは無いですが、何かヒントでもつかめないかと思って、以前に紹介した事も有る東京外国語大学言語モジュールを覗いてみました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

英語だけでなく、他の言語の文法も覗いてみたらなにか思いつかないかなと考えたのです。

ところが、最初に見た英語の文法にヒントが有りました。

当該の文法モジュール内の「入門コース」の内容は以下のようになっていました。

 

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どうでしょうか、複数形、名詞、形容詞以外には、文法用語は出て来ません。

これは、「入門コース」だからという訳では無く、「全体コース」という上位のステップも同じ形式となっています。

これを見て、文法をストーリーまで作って覚える必要はないのではないかと思ったのです。

日本語から考える

 答えは簡単で、日本語をベースにして考えれば良いのでは無いかというものです。

日本語はすでにマスターしている訳なので、それを英語にするにはどうするかという観点で、英文法を取り込んでいけばいいのではないかという事です。

文法用語を記憶のためのフックとして覚えるから、どう使ったらいいかがよく分からないという事になるのではないかと思うのです。

逆に考えて、自分がしゃべっている日本語をフックとして覚えれば、理解し易いのではないか。

例えば、一度は引っ掛かる過去形と現在完了についても、日本語から考えれば比較的理解し易そうです。

「~した」、例えば「私は、財布を無くした」という日本語から考えるのです。

この場合、日本語には現在完了という考え方は無いので、単に過去の何処かで財布を無くしてしまったという事実を述べ出ているだけだという事になります。

しかし英語では、ご存知のように、二通りの表現が出来ます。

”I lost my wallet." と"I have lost my wallet."です。

勿論、過去形と現在完了形です。

過去形は日本語と同じ意味ですが、現在完了は「財布を無くして、今も持っていない。」という、どちらかと言えば現在にフォーカスした意味を持ちます。

だからこそ、現在完了形という名称にも「現在」という言葉が入っているという事になります。

日本語の場合には、「なかなか見つからなくて、困るよ。」というように、現在の状況を補う形になります。

逆に言うと、英語でも、このように話をすれば、現在完了を使う必要はない事になります。

もっとも、相手が現在完了を使う事を止めることは出来ないので、理解出来るようにしておく必要は有るんですけどね。

このように、「~した」という日本語を基にして、英語を理解していくようにするわけです。

ワンセット作れば

 こういった、フックとなる日本語のセットをワンセット作ることが出来れば、英語だけではなく、その他の言語に関しても、それに合わせて理解していくことが出来るのではないかと思うのですが。

ひょっとして、何か国語も使える人は、自然とこのようなことをやっているという事は無いでしょうか。

最初は、上記の東京外国語大学言語モジュールの英語の文法をベースに、日本語のセットを作れば良いのですが、ポイントは、自分がよく使う言葉を使う事かもしれません。
それにより、使い勝手の良いものになるはずです。

一見すると、英文のパターンを覚えるのと同じ考え方のようにも思えますが、文法を絡ませることで、どのように使うかといった点で腑に落ちる感じもあると思うのですが。


 いつもの理屈先走りの実践不足にならないような気がする、といつも思うのですよ最初は。
さて今回はいかに。


ではでは

 

 

 

 

最近驚いたこと

最近、個人的にチョット驚いた話です。

 

 

ハヤシもあるでよ

 私も、御多分に漏れず、カレーが好きです。

そのカレーと同じような形態の洋食で有り、知名度も低いわけではないにもかかわらず、カレー程の人気が無いものに、ハヤシというものが有ります。

私は、このハヤシも結構好きだったりします。

特に、グリーンピースが入っていると、嬉しかったりするのです。

これはおそらく、ご幼少のみぎりデパートの大食堂で食べたグリーンピース入りのハヤシライスが、非常においしかったという記憶によるものだと思います。

ハッシュドビーフもあるでよ

 スーパーに行くと、そのカレーやハヤシと同じ棚にハッシュドビーフというものが売られています。

これも、ハヤシの代わりに、たまには違ったものでもという事で、ローリングストックしています。

最初に買った時に、作り方に、マッシュルームを入れてもおいしいといった趣旨の事が書いてあったので、マッシュルームを入れて作ります。

あと、玉ねぎを薄切りにとも書いてあったので、それに従っています。

味は、ハヤシと似て非なるといった感じで、どちらかの方が美味いといった事はないという感じでしょうか。

名称は商品名ではない

 先日ハヤシを作りながら、何気なしに箱の裏側を見ると、原材料などの書いてある所に、名称:ハヤシルウと書いてあるのに気が付きました。

商品名では無く、「ハヤシルウ」という種類のようなものが名称なんだと思いました。

これは、後で調べて、法律(食品表示法)で、「商品名」ではなく、「その食品の内容を表す一般的な名称」を表示することになっていることが分かりました。

ハヤシだからハヤシルウで何の問題も無いわけです。

そうなると、カレーやハッシュドビーフはどうなのか気になりました。

そこで、ローリングストック用に買ってある、カレーとハッシュドビーフを出してきて確認してみたのです。

カレーは、予想通りに「カレールウ」でした。

そうするとハッシュドビーフは、「ハッシュドビーフルウ」だと思いきや、答えは衝撃の「ハヤシルウ」だったのです。

ハッシュドビーフは実は

 ハッシュドビーフは、なんとハヤシだったのです。

カレールウが様々な商品名で売られているように、ハヤシの一つをハッシュドビーフという商品名で売っているという事になります。

そんなバカなと思いながら、調べてみると、Wikipediaの項目「ハッシュドビーフ」に、以下のような記述がありました。

 

現在広く知られているハッシュドビーフは、外国料理の技法を元に明治時代に成立した日本の洋食である。
ハヤシライスの別名あるいは英訳として一部のレストランでのみ使用されていたこの名称が全国的に浸透したのは、1989年(平成元年)にハウス食品から「ハウス ハッシュドビーフ」という商品名のハヤシライスルーが発売されて以降のことである。
引用元:ハッシュドビーフ - Wikipedia

 

 

なんと、元々ハッシュドビーフが日本で生まれた洋食で有り、ハヤシライスの別名だったのです。

私は、てっきり外国のハッシュドビーフという料理を基に、日本で洋食化したのがハヤシだと思っていました。

という事は、私が、たまにはハヤシの代わりにと思って、ハッシュドビーフを買っていたのは、カレーで言うなら、違う商品名のカレーを買っていたのと同じだったという事になります。

似て非なる味だと思っていたのは、商品間の味付けの差と、グリーンピースとマッシュルームの差だったという事になりそうです。

まあ、実害は、私の料理のレパートリーが一つ減るぐらいで(どちらを作ってもハヤシですから)、ほとんどないのですけどね。
 

 個人的には、味の差だと思っていたのは上記のような原因で、決して私の舌がバカな訳で無いと固く信じています。


ではでは

まとめを作ってみて考えたこと

まとめを作ってみて、考えた話です。

 

 

理系の筈なのに

 今回作ったまとめを見ると、メインコンテンツが「邪馬台国」で、その他も「源氏物語」「戦国時代」とつづくという結果になりました。

本ブログの記事で、何度も理系だと言ってきた割には、3つとも歴史の話で、全然理系じゃないじゃないかと言われそうな結果です。

「進化論」「宇宙論」が、生物と物理ということで、何とか全くの嘘でもない事を示しているという体たらくになっています。

理系のそのほかの、数学、化学、地学といった分野については、ほとんど言っていいほど出て来ません。

確かに考えてみれば、理系と言いながら、数学や化学といった科目は得意では無かったですし、今でもチョット苦手です。

地学に至っては、卒業した高校では、授業そのものが無かった事もあり、いまだにその内容自体があまり分かっていなかったりします。

まあその原因については、好き嫌いの一言で片付くといえばそれまでなんですが、チョット気が付いたことがあるので、そのあたりについて書いてみたいと思います。

ストーリーの有り無し

 それは、私の好きな歴史、物理、生物という分野には、ストーリーまたはあらすじと言った方が良いかもしれないものがあるという事では無いかと思うのです。
あくまで私の中でということですが。

歴史は、これはもう言うまでもなく、日本史では、縄文から始まって、弥生、古墳、飛鳥、奈良・・・と続くのを、ストーリーあるいはあらすじと捉える事が可能です。

物理に関しては、大まかに、ニュートン力学で一旦頂点を極めてからの相対性理論へと続くストーリーと、量子物理学の2本立てだと捉えることが出来ます。

生物に関しては、私の中では、進化論が幹のようにあり、そこから様々な枝葉のように種々の分野が有るように理解されています。

以上のような観点から、苦手な数学、化学、地学に関して考えてみると、確かにいずれの分野についても、これと言ったストーリーを思い浮かべる事が出来ません。

少なくとも、大学までに受けた授業で記憶に残っている範囲では、そのような話は出来なかったように思います。

わずかばかりの覚えていることも、それぞれ個別の内容として覚えているだけで、相互につながっていることは少ないのです。
おまけに、全体に対してどの程度理解しているのかも、良く分からなかったりします。

よく言われる、何が分からないか分からないというやつです。

学びの一助として

 こういったストーリーまたはあらすじは、学校で学ぶときにも、有用じゃないかと思うのです。

日本史で、毎時間の最初に、縄文、弥生、飛鳥、古墳…江戸、明治、大正、昭和とつながりを思い浮かべながら唱えてから、その時間の内容が、どこに当てはまるのかを考えながら学ぶと、記憶に残ると共に、理解も進むと思うのですが。

一方、宇宙論と進化論から入るというはさすがにどうかと思いますが、その他の数学、化学、そして地学も含めて、こういったストーリーまたはあらすじのようなものが出来たらよさそうじゃないですか。

一応、私なりに考えて見てはいるんですが、これがなかなか難しい。

特に苦手にしている科目は、それぞれの分野についての理解が十分でないという事もあるかと思い、ネットで少し調べているのですが、各分野における業績を並べた歴史はあるのですが、全体を貫くようなものを見つけることは出来ませんでした。

そのうち思いつくかもしれません。
そうすれば、苦手も克服できるかもしれません。
その時には報告したいと思います。


 それにしても、東日本大震災からもう十年ですか。
生きている者の務めとして、あの光景は忘れないようにしないといけないと思っています。


ではでは

星を継ぐもの

お勧めのSF作品についての話です。

 

 

開かずに手紙を読む

 折りたたまれた手紙を開かずに読むことが出来たという記事を読みました。

単純に開けば読めるものを、スパイでもないのにどうしてそんなことをする必要が有るのかと言えば、その手紙が時代を経た遺物で、開くことに拠り損傷する恐れがあるためです。

nazology.net

この記事を読んで最初に思ったのは、ついに現実が追い付いてきたか、ということでした。

お勧めのSF

 お勧めのSFを一冊と言われた時によく挙げている本に、ジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」があります。

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月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体はなんと死後5万年を経過していることが判明する。
引用元:星を継ぐもの - ジェイムズ・P・ホーガン/池央耿 訳|東京創元社

というもので、その死体の正体を探っていくと驚くべき真相が、という本格ミステリと言っても良い内容の作品です。

五万年前の死体と言っても、タイムトラベルものではありませんし、殺人事件でもありません。

しかもその謎に、人類の起源、太陽系の先住知的生命体!?、冥王星の起源といった事象が絡み合ってきます。

 謎は、しっかりと論理的に解かれて行きます。

勿論、その論理の中には、巧妙に科学的なフィクションが組み込まれており、SFとしても秀逸な一品となっています。 

記事との関り

 さて冒頭の、現実が追い付いてきた件ですが、話の中で、死体と共に見つかった手帳とおぼしき物の中を確認することになります、しかしながら、なにせ5万年前のものですから軽々に開けるという事も出来ない訳です。

そのために、上記の記事で説明されているのと同じようなものが使われるのです。

さすがに使われている技術は異なっていますが、行う事はほぼ同じです。

作中では、その装置を開発した主人公が、手帳の分析を頼まれたことから、巻き込まれていく事になります。

ジェイムズ・P・ホーガン

 作者のジェイムズ・P・ホーガンは、残念ながら2010年に亡くなっていますが、ほかにも何冊かの作品が翻訳されています。

その題材も幅広く、興味深いものが多くあります。

少し紹介すると

『造物主の掟』:土星の衛星タイタンに機械生命体の世界が発見される話です。

『未来の二つの顔』:人工知能が知性を持った時に、人間との関係はいかにという話です。

『断絶への航海』:他の恒星系への植民と、そこに形成される社会に関する話です。

と言った感じです。

私の説明では、堅苦しい話のようになってしまいますが、センスオブワンダーもしっかりありますし、いずれも後味の良い話になっていますので、安心して読んでいただけると思います。

ジェイムズ・P・ホーガン、お勧めです。


最近になって、再び月へという機運が高まっていますので、近い将来、月の上をまた宇宙飛行士が歩き回ることになりそうです。
そうなれば、後は真紅の宇宙服が発見されるのを待つだけです。
そして、我々が「星を継ぐもの」となる、なんてことになりませんかね。


ではでは

SF好きの考えた温暖化対策(妄想?)

SF好きが考えた温暖化対策(妄想?)の話です。

 

 

一押しは植林

 個人的には、温暖化対策としては、以前に記事で書いたように、世界的な植林が有効な解決法だと考えています。

 

yokositu.hatenablog.com

 

少なくとも、方法は確立されていますし、結果として、緑豊かな世界になる訳ですから、なかなか良いと思うんですけどね。

それはそれとして、もう一つ、すぐにでも試してみたら面白いんじゃないかと思う方策(妄想?)を思いつきました。

方策(妄想?)

 その方策(妄想?)は、

新たに準備しなければならないことは、ほとんどありません。
というか、近年になり世界的に実行環境は整ってきたと考えられます。

必要なのは、世界中の人々に、何を行うのかを認知させることだけです。

追加的な費用もほぼ掛からない。

経済活動への影響も、ほぼないと考えられる。

という夢のようなものです。

唯一最大の問題点は、上手くいく論理的根拠が殆どないと考えられるという事です。
ただし、この点については、一部の人々からは、十分に可能だという、かなり強硬な意見表明があると思われます。

その方策(妄想?)とは、世界中の人が協力して、UFOを発見するというものです。

現在、デジカメ、スマホ等の映像を記録できる機器が、世界中に普及していいるわけで、全ての人々がUFOを発見することに注意を向ければ、存在するものならば、見つかる可能性は高いと考えられます。

UFOを発見すれば

 もちろん、UFOが飛んでいるのを見つけるだけでは、温暖化対策にはなりません。

最終的には、世界中が協力してUFOを追跡、補足することに拠り、それに乗っていると考えられている生命体と接触を図るのです。

それは、巷間よく言われているように宇宙人かもしれませんし、以前の記事で書いたように平行宇宙からの観光客かもしれないし、はたまたAIのような機械生命体かもしれません。

 

yokositu.hatenablog.com

 

接触を図ったうえで、彼らの科学技術を使って温暖化対策を行うのです。

そんなうまい話が

 こんな話をすると、UFOに乗っているものが、都合よく温暖化対策の方法を知っているなんていう、遠くマゼラン星雲から放射能除去装置の技術を持った宇宙人が、宇宙船に乗ってやって来る、「宇宙戦艦ヤマト」のような、都合の良すぎる話が有るはずがないじゃな無いかと言われそうです。

私も、そんなうまい話があるとは、さすがに思っていません。

しかし、もし存在するという事であれば、そこには彼らが、空を飛びまわているという事実が有る事になります。

明らかに、現在の我々のはるか先を行っていると思われる飛行技術がそこには存在するという事です。

更には、それを可能にするエネルギー源が有るという事になります。

まさに、イスカンダルから、そのエネルギー源である「波動エンジン」の技術を教えてもらう事により、マゼラン星雲まで赴いた「宇宙戦艦ヤマト」のように、UFOの飛行を可能としている技術を手に入れるのです。

結局の所、現状の温暖化問題というのは、エネルギー問題に還元されると言っても良いわけですから、この飛行を可能にしている技術を手に入れることに拠り、温暖化問題は自ずと解決できるはずです。


実際には、もしそんなことが実現したら、その瞬間に温暖化問題どころではなくなるんですけどね。(温暖化問題は解決しますよ、念のため。)
何しろ、宇宙なのか、平行世界なのかは別として、我々の眼前に新たなる未知の世界への扉が開かれる訳ですから。
どうですか、温暖化対策を名目に、UFO探しというのは面白いと思うのですが。
なにしろ、みんなで空を見上げればいいのですから。


ではでは

残りのまとめも作ってみました

残りのまとめも作ってみた話です。

 最近になって、思い出したように「邪馬台国」関連と「戦国時代」関連のまとめを作りました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

 

yokositu.hatenablog.com

 

これら二つほど記事の数は有りませんが、自分的に気に入っているもののまとめも作ってみました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

 

yokositu.hatenablog.com

 

よろしかったら見てやって下さい。


ではでは