ライフラインとしてのメタンについて考えた話です。
サツマイモのメタン
前回の記事で、温暖化対策としてサツマイモをエネルギー源にするのはどうかという話を書きました。
その中で、サツマイモを発酵させることにより、エチルアルコールと共に、メタンが得られるので、発電が可能になり、さらに、メタンそのもので煮炊きも出来ると書きました。
この煮炊きの部分については、以前TVで、家畜の糞尿から発生するメタンガスを台所に引き込んで、煮炊きに使っているのを見たことが有ったのが記憶に残っていたので、こう書きました。
記事を公開した後で、現状のライフラインとしてのガスの代替として大丈夫なのか、少々心配になったので調べてみました。
都市ガスの天然ガス
調べ初めてすぐに杞憂だということが分かりました。
代替としての可能性を調べるために、先ずは現状の都市ガスについて調べてみた所、答えはすぐに分かりました。
現在の都市ガスの主成分はメタンガスだったのです。
勿論、都市ガスが供給しているのが天然ガスだというのは分かっていましたが、その成分までは深く考えたことも無く、天然の様々なガスの混合物だろうぐらいにしか考えていませんでした。
「天然ガス」という秀逸なネーミングに騙されたとは言いませんが、思考が止まってしまっていた感じでしょうか。
実際には、約90%がメタンで、残りがエタン、プロパン、ブタンという感じのようです。
ちなみに、プロパンはご存知プロパンガスで、カセットボンベに使われているのがブタンだそうです。
エタンに関しては、化学工業での原料としての利用が主なようです。
メタンを使う時には
という事で、サツマイモをエネルギー源としても、生成したメタンガスは、現状のライフラインをそれほど変更することなく利用出来そうです。
ただし、前回の記事で提案した、実証実験(イーモンシティ)を行う時には、やめる時の事も考えて、プロパンガスのボンベによる供給を代替する形にした方が良いかもしれません。
都市ガスのシステムを変更するよりも、ボンベによるプロパンガスの供給に戻す方が問題が少ないと考えられるので。
メタンガスで発電もすることになるので、オール電化でもいいわけですが、停電した時のタワーマンションでの事例などを見ても分かる様に、ライフラインは複数あった方が良いので、ガスも利用した方が良いでしょう。
それにしても、調べながら、やっぱり化学は苦手だという事を再認識させてもらった話題でした。
ではでは