「フロンティア 恐竜王国 繁栄の秘密」を観て考えた話です。
恐竜王国 繁栄の秘密
NHK BSの番組「フロンティア」の「恐竜王国 繁栄の秘密」という回を観ました。
恐竜は、約2億年の長きに渡って地上に君臨したわけですが、その繁栄がどのように始まったのかという話でした。
具体的は、どのようにして地上全ての地域に広がったのかという問題です。
結論的には、恐竜が出現したとされている三畳紀後期の気候変動と恐竜の二足歩行という特徴によるのではないかという内容でした。
三畳紀後期の気候変動
三畳紀の地層を調べることにより、中期の一時期に降雨量が10倍ほどに激増した気候が100万年程続いた、CPEと呼ばれる時代があったことが分かりました。
CPEの間の降雨量は年間1500ミリ程度と考えられており、これは現在の日本と同程度の量となります。
つまり、この時期には現在の日本がそうであるように植物なども繁茂し、動物も生きやすい環境になったと考えられます。
これにより、恐竜がその生息域を拡大して、その後の繁栄につながったのではないかというわけです。
実際に足跡の化石では、CPEの前後で恐竜のものが全体の10%から90%に激増しているようです。
なぜ恐竜が
しかし、気候変動によるのならば、恐竜以外の生物が反映してもよさそうなものです。
何しろ、CPEまでは90%が恐竜以外だったわけですから、それがそのまま増えてもいいわけです。
なのに実際には恐竜が激増することになりました。
その理由について番組では、初期の恐竜が二足歩行で速く動けたことや、二足で立ち上がることにより高い位置の植物を食べることが出来たことなどが、要因だったのではないかという内容でした。
木の上で夢を見ていたから
確かにそういった面もあったのかもしれませんが、私としては、他にも理由があったのではと考えます。
本ブログでは、恐竜について、木の上で進化したのではと考えています。
三畳紀の前の時代であるペルム紀末の大絶滅を生き延びた主竜類の祖先が、三畳紀に復活した樹上に進出して進化したのが恐竜で、木の上で夢を見ていました。
そんな恐竜ですが、10%という足跡の量からわかるように、その一部がCPE前から地上に戻っていましたが、多くは気の上に留まっていたと考えられます。
その原因は、ひとえに食料となる植物が少なかったからでしょう。
それが、CPEにより一変します。
それによる、鳥盤類、竜脚類、獣脚類の3類全ての恐竜の地上への進出が、この時期に起こったのではないでしょうか。
これこそが、三畳紀のCPEにより恐竜が勢力を急拡大させた最大の要因ではないかと思うのです。
ところで「フロンティア」の外国人研究者の発言が全て字幕処理なんですが、基本的にながら視聴の私としては、話のポイントが理解し辛いのです。まあ、ちゃんと観ろよという事なんですが。
ではでは