クフ王ピラミッドの新たに見つかった空間について考えた話です。
ピラミッドの内部空間
ギザのピラミッドの内部構造については、しばらく前から日本の研究機関などが、宇宙線を用いてレントゲン写真のように内部を撮影する方法で調べています。
その成果の一環で、これまで大回廊として知られていた構造の上部に、新たに空間らしきものがありそうだと、2017年に報告されました。
これについて本ブログでは、大回廊と同じ機能を持ったものが、上部にもう一つあるのではないかと考えています。
同じ方法で発見されていた別の空間の存在を、マイクロスコープを使って実際に確認したという発表がありました。
新たに見つかった空間
その新たに発見された空間は、入り口とされている部分の内側に存在しました。
引用元:新たなる謎。ギザの大ピラミッドの部屋の内部に電磁波エネルギーが集められていたことが判明(ロシア研究) : カラパイア
図の1入り口の左側から、6上昇通路と書いてある方向に向かって水平に、何もない空間が存在していることが確認されたという事です。
引用元:「クフ王のピラミッドに隠された空間」を宇宙線で正確にマッピングすることに名古屋大などのチームが成功、スコープによる内部空間の撮影も - GIGAZINE
形状としは、縦横2メートル、奥行き9メートルの通路状のものでした。
どこかにつながるということは無く、奥は行き止まりとなっています。
この空間は何なのか
この空間は何なのでしょうか。
一般的には、ピラミッドはファラオの墓だと考えられています。
そうだとすれば、この通路状の構造は分かりやすいものになります。
墓であるという事は、そこに埋葬される人物(この場合はクフ王)が亡くなってから、その遺体(ミイラ)を運びこむ必要があります。
現在のクフ王のピラミッドには、盗掘のために掘られたものを除き、内部につながる通路は存在しません。
これは盗掘を恐れて、最後に内部に通じる通路を塞いだからだと考えていいでしょう。
つまり、ピラミッドを造った時点では、1入口から。8水平通路や9大回廊につながる通路があったはずなのです。
そして、クフ王が葬られた後で、その途中までを残して塞がれたのだと思われます。
どうしてその一部が残されたのかは分かりませんが(行き止まりを見せることで、間違った場所だと思わせるためでしょうか)。
何も見つかっていない
という事なんですが、それにしてはクフ王のピラミッドからは、ミイラどころか何も埋葬された証拠は見つかっていません。
本当に墓なのかという事になりますが、そのあたりについては、以前の記事で検討しています。
簡単に言うと、現在見つかっている構造を含めてピラミッド全てが巨大なダミーであり、本当の墓室はピラミッドの直下または周辺の地下に隠されているのではないかと考えています。
いまだに発見されていないわけですから、思う壺にはまっているという事でしょうか。
結構最近だと思っていたのですが、1年以上も前のニュースでした。相変わらず、時の流れは容赦がないですね。
ではでは