温暖化対策の話です。
木を植えることが解決策に
次のような研究が有るようです。
チューリッヒ工科大学のトーマス・クロウサー教授は、世界中にある「植林可能なスペースが空いているが、現在木々が植えられていない空き地」について分析。その結果、世界中にあるすべての空き地は1兆2000億本の木を植えられるだけのスペースに相当し、仮に全ての空き地に植林した場合、「植えられた木は世界中で人為的に排出される二酸化炭素(CO2)などの炭素」を上回る量の炭素を毎年吸収してくれることが判明しました。
引用元:「植林こそが地球温暖化に対する最も強力な対抗策」と研究者が主張 - GIGAZINE
1兆2000億本と言うのは、チョット想像が出来ない本数ですが、世界の人口で割れば、一人当たり約150本強で、本気で取り組めば、出来ない話ではないでしょう。
ちなみに、現在、毎年約150億本が伐採されているようです。
それよりも、これは朗報と言っていいでしょう。
なぜなら、木を植えるという技術は既に存在する訳で、やろうと思えばできるわけですから。
温暖化対策のメインに植林を据えるべきだと思います。
どう取り組むのか
現状でも、国連が、「1兆本植樹キャンペーン」をやっているようですが、ここは、キャンペーンではなく、事業として行う事とします。
資金に関しては、もちろん寄付は大歓迎ですが、メインは各国からの拠出とします。
次のような方法で、各国に振り分けることとします。
温暖化対策に関しては、開発途上国側から、「先進国がこれまで多くCO2を排出してきたのだから、全ての国で対策するのは不公平だ」、と言った主張がよくされます。
これは、分からなくもない意見ですが、かといって、各国がこれまで排出してきたCO2の量が個別に分かるはずもないので、難しい問題と言えます。
そこで、次善の策として、GDPを利用することにします。
GDPとは国内総生産の事ですから、まあ生産をしたらCO2を発生すると考えても、それほど間違いはないだろうという事です。
以下の、CO2濃度とGDPのグラフを見てもらうと、チョット見にくいですが、いずれも、1950年頃から急激に上昇していることが分かると思います。
主要国の実質GDP水準の推移
引用元:第1次世界大戦後の100年間:世界経済はどのように成長してきたか | 公益社団法人 日本経済研究センター
そこで、過去70年分のGDP合計の比率でもって、各国の拠出金の割合とします。
毎年、1年分ずつGDPを加えていき、比率を計算しなおすことにします。
そうすることにより、これから発展をしていく国は、最初少ない拠出で、発展の度合いに従って、次第に比率が上がっていくことになり、比較的不公平感が無いものになると期待できます。
実務はどうするのか
実際の業務は、現地に受け皿となる組織を立ち上げ、現地の人間を雇用する事ことにします。
業務内容は、専門チームを作って、トレーニングをして回ればいいでしょう。
木は、植えたら終わり、という訳ではなく、その後の管理作業も必要になるので、長期間に渡る雇用の創出がされることになります。
ある程度、貧困対策とのリンクも可能でしょう。
当然、ボランティアも、歓迎です。
むしろ、先進国では、こちらをメインにすることで、経費を圧縮します。
教育の一環として取り入れるのも、良いかもしれません。
木が育った後は、その木を使った産業も期待できます。
さらに、温暖化対策に対してよく言われる批判、「CO2削減のためのコスト、規制が、経済活動を阻害する」についても、新たに木を植えて育てる事業を立ち上げる訳ですから、問題は少ないと考えられます。
経済活動への影響を一つの理由として、パリ協定から脱退したアメリカも、国内に雇用が創出される訳なので、反対はし難いと期待出来ます。
もちろん、木が有る程度育つまでは、現状考えられている対策も必要です。
セクシーにやる必要はないと思いますけどね。
ではでは