「紅麹」問題で考えた話です。
今回被害に遭われた方々の早期のご回復と、不幸にも亡くなられてしまわれた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
今回の問題
小林製薬の「紅麹」問題では、まだまだ全貌と原因が解明されていません。
事象的には、「紅麹」を主原料とするサプリメントを使用した人の一部に健康被害が発生したというものです。
そのため、一時は「紅麹」関連のものすべての安全性が懸念される事態になりました。
ところが「紅麹」に関しては、昔から様々な形態で食品に使用されており、少なくとも今回のような危険は無いことが確認されているといっていいでしょう。
そんな安全だと思われるものでも、サプリメントのような形にして、通常は食べないような量を毎日とり続けるのは、いいことばかりではないという事なのかもしれません。
プベルル酸
ここまでのニュースを見ていると、現状問題となった製品から検出された「プベルル酸」というものが原因ではないかとみられているようです。
あまり聞いたことのない「プベルル酸」ですが、カビの一種が作り出すものだそうです。
そのため、そのカビが「紅麹」の製造工程のどこかで入り込んで、「プベルル酸」を作ってしまったのではないかと考えられています。
この辺りは、ぜひはっきりとさせていただきたいと思います。
これまでもあったはず
ところで「紅麹」も菌の一種で、発酵させることで利用するものです。
その過程で、それ以外のカビなどが入り込むことは、十分考えられること。
特に、現在ほど管理された製造環境ではなかった時代には、完全に排除は出来なかったでしょう。
それでも、今回のような問題が生じることもなく、利用されてきたわけです。
サプリメントだから
もし「プぺベル酸」が原因だとすれば、それが今回顕在化したのは、サプリメントだったからという事なのではないでしょうか。
これまでも「紅麹」を利用したものに「プペベル酸」が含まれていることがあったと考えられます。
ただこれまでは、それが健康に問題を生じさせるほどの、頻度と量で摂取されることは無かったのです。
サプリメントという、いわば濃縮した形で、長期間に渡って摂取したことが仇となってしまったという事ではないでしょうか。
そんなうまい話ならば
自然由来で昔から利用されているからといって、サプリメントにして大量かつ長期的に摂取すればより効果的というのは、よく考えた方が良いのかもしれません。
色々と試行錯誤したうえでの昔からの利用法だから、安全なのかもしれないのです。
何かを食べるだけで健康になるのならば、既に日々の生活の中に取り入れられているはずなのですから。
とは言いながら、太らないとか、痩せるとか、くびれが出来るとか、脂肪が燃えるとか言われると、ついつい試したくなるんですよね。
過ぎたるは及ばざるが如し、という事なのでしょうか。
ではでは