横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡から・その後

ジェイムス・ウェッブ望遠鏡から考えた話の、その後の話です

 

 

以前の記事の話

 以前に、ジェイムス・ウェッブ望遠鏡に絡んだ記事を書きました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

ハッブルの数十倍と言われる性能のジェイムス・ウェッブ望遠鏡ですが、性能がいいという事はより遠くまで見えるという事です。

天文学で、宇宙の遠くまで見えるという事は、より昔の姿を見ることが出来るという事になります。

そんな中で、地球から131億光年離れた銀河が観測され、それが物議を醸しているという話でした。

何が物議を醸したのか

 131億光年離れているという事は、131億年目の姿を見ているという事になります。

ビックバンで生まれた宇宙の年齢は、137億年とされています。

131億年前という事は、ビックバンから6億年という事になります。

ところが現在の理論では、今回観測されたような銀河は、6億年では出来るはずがないらしいのです。

さあ困りました。

解決策は

 記事では、「聖と魔の戦い」というバカ話で逃げたのですが、最近これに関して面白い記事を見かけました。

nazology.net

タイトルを見れば一目瞭然です。

「宇宙の年齢は267億歳とする理論」という事ですから、131億年前の銀河でも、それが出来るまでに136億年あるので、なんの問題も無いことになります。

どんな理論なのか

 詳しいことは分からないのですが、理解した限りでは、重力や光のエネルギーなどのように、時間がたっても変わらないと考えられてきた値を、時間とともに変化すると考えるというもののようです。

そう仮定すると、様々な観測結果を説明出来ましたというわけです。

ところで、タイトルには「暗黒物質が存在せず」という言葉も入っています。

暗黒物質というのは、例のダークマターといわれているものです。

従来の理論では説明出来ない観測結果を説明するために、存在していると考えられている、「質量を持つが、物質とはほとんど相互作用せず、光学的に直接観測できない」というにわかには信じられないものです。

世界中でその発見を競っていますが、いまだ見つかっていません。

そのダークマターの存在を仮定しなくても、観測結果は説明出来ると言っているのです。

ダークマターの記事

 このダークマターについても、記事を書いています。

 

 

yokositu.hatenablog.com

この記事の中では、「重力は距離によって変化する」というアイデアを中心に、ダークマターは無くてもいいのではないかと考えたのですが、今回の理論では「時間で」変化すると考えたという事になります。

いずれにしても、重力は一定の値ではない、というのがキーポイントなのかもしれません。

何しろ我々人類が直接調べた重力の値は、たかだか太陽系内でのものなので、面白いと思うのですが。


 やっぱり、存在しても見ることも触ることも出来ない、などというラノベ顔負けのご都合主義的設定には無理があると思うのです。


ではでは