囲碁と将棋について考えた話(全体像導入編)です
前回までの囲碁の話
前回まで、四回に渡って、TVで見たらチンプンカンプンだった、から始まった囲碁の話を書いて来ました。
結局最後は、特に全体像が把握し易い入門編を、誰か分かる人が作ってくれないかなあという、このブログで良くありがちな他人任せというオチでした。
とはいいながら、記事を書いているうちに、将棋に絡めて全体像を考えてはどうだろう、というものがぼんやりと浮かんで来ているので、それをハッキリさせることにお付き合い願おうという趣向になります。
将棋は多少分かる
将棋に関しては、全体像らしきものについて、囲碁よりは多少知っているつもりでいます(正解かどうかは分かりませんが、自分が納得出来れば良いと思っています)。
まあ、その全体像に従って実戦を行おうにも、それを支えるはずの技術が全くダメで、とんだヘボ将棋な訳ですが。
そんな中、今回囲碁について、色々と調べているうちに、いくつかのことが、将棋になぞらえると分ったような気になると思ったのが取っ掛かりになります。
それならば、囲碁を無理矢理将棋に寄せて理解してみたら、全体像が多少分かるのではないかと思ったのです。
似た用語が多い
囲碁と将棋には、意外と字面または読みが似ている用語が多いという事が有ります。
実戦を行う事を、囲碁でも将棋でも共に、「対局」と言いますし、それぞれの実戦を「一局」と呼ぶのも共通です。
「一局」を「序盤、中盤、終盤」と分けて捉えるというのも同じです。
囲碁には「定石」というものがありますが、将棋には「定跡」が有ります。
読みはいずれも「じょうせき」になります。
次に、どちらにも「手筋」が有ります。
「詰碁」と「詰将棋」という、いずれも「詰」を冠した用語が有ります。
将棋の「寄せ」に対しては、囲碁では何故かカタカナの「ヨセ」となります。
意味するところも似ているので
しかもこれらの用語は、当然細かい意味は異なっているものの、大まかには似た内容を表しています。
例えば、将棋の「桂馬」と囲碁の「ケイマ」という用語が有ります。
将棋の「桂馬」は駒の名前ですが、囲碁の「ケイマ」は、将棋の「桂馬」の動き方そのものを指しているといった感じです。
こう見て来ると、極々大雑把に言って、囲碁も将棋も、それぞれの用語に関する内容を、部分的に同じような捉え方をして来ているように見えます。
であれば、その集合体としての全体像も、似た解釈でいいのでは無いかと思うのです。
という訳で、次回は「序盤」について考えてみたいと思います。
ではでは