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囲碁と将棋(全体像序盤編その1)

囲碁と将棋について考えた話(全体像序盤編その1)です

 

 

囲碁の序盤は布石

 囲碁の序盤は「布石」と呼ばれます。

「布石」という言葉は、「将来のために配置しておく備え」といった意味で、普通に「布石を打つ」というような使い方がされますが、この囲碁用語が元になっているようです(だから、「布石」は「打つ」ものなんですね)。

勿論、囲碁でも「将来のために配置しておく備え」のような捉え方をされているという事になります。

「布石」が終わる段階で、自分が有利になるように、石を配置していくのが「布石」即ち序盤という事になります。

とはいいながら、何が有利なのかが分かっていれば苦労は無く、そもそも何をどうしたらいいのか分かっていないという現実が有ります。

将棋の序盤は戦法

 分からないと言うばかりでは先へ進まないので、将棋の方から考えてみます。

将棋も実は初期配置が決まっていて、制限が有るとはいえ、どの駒を動かすかは自由です。

しかし、一般的に序盤は、「四間飛車」や「矢倉」などのいわゆる「戦法」に従って駒を動かします。

「戦法」とは、長い年月の中で作り上げられてきた、有効な攻めおよび守りの手順や陣形のセットと言えます。

つまり、「布石」だと言う事が出来そうです

という事で、囲碁も同じように考えれば、良いのではないかと思うのです。

囲碁には初期配置が無い

 ところで、将棋では下図のように、駒の配置が決まっています。

 

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引用元:将棋の駒の初期配置と並べ順|将棋ルール.com - 将棋のルールから覚える初心者向け入門サイト

 

それに対して、囲碁では、配置も何も全く何もない状況から対戦が始まります。

そのため、初手からどうしたらいいのか分からない、という悩みにもなるのですが。

次に、囲碁の開始から六手進んだ盤面の一例を見てもらいます。

 

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引用元:布石(ふせき)の意味|やさしい囲碁入門講座 - 囲碁ルール解説サイト

 

この状態で、ざっくりと右側が黒の領域、左が白の領域と考えれば、上下と左右の違いは有りますが、将棋と同じように考えられそうでないでしょうか(上下になる様に並べるのも可能です)。

「布石」を、初期配置も含めた「戦法」だと考えれば良さそうです。

一つに絞る

 将棋では、初心者向けの教え方として、「戦法」を一つに決めるという事がしばしば推奨されます。

囲碁でも同じように、最初は「布石」を一つに絞ることにします。

どう打てばいいのか考えるのではなく、決め打ちから入りましょう、という訳です。

こうする事で、囲碁が分かりにくい原因の一つである、「どこに打ったら良いかわからない」問題を、ある程度避けて通ることが出来そうです。

有名どころから選ぶ

 開始時点から、どのように石を並べても、全て「布石」と呼ばれますが、将棋の「戦法」のように、有効と考えられるものには、名前のついたものが有ります。

「二連星」、「中国流」、「秀策流」といったものです。

一つ選択するにあたって、名前の付いたものの中から選ぶことにします。

ちなみに、上図の「布石」には「三連星」という名称がついています。

黒では「黒い三連星」になる訳で、強そうじゃないですか。

冗談はさておき、この時に、好みに合わせて何を選んでも良いわけですが、出来れば有名どころの中から選らんだ方が、有名な分世間に出回っている情報量が多いので、なにかと都合がいいんじゃないかという事です。

答えから攻める

 「布石」を一つに絞って初手から決め打ちをしたら良いんじゃないかという話でしたが、決してその打ち方を丸暗記するという意味ではありません。

そんなことをしても、対戦相手が、こちらが覚えた手以外の打ち方をしてきた時に、対応が出来ないことになってしまいます。

考え方としては、受験勉強などで言われる、「答えから攻める」という事をやるのです。

実際の「布石」の各打手から逆に、その背景に有る考え方を理解していくようにするのです。
「三連星」であれば、初手に対して、「どうして星から打つのか」を調べ、理解するといった感じです。

理屈から答えを考え出すよりも、答えから理屈を理解する様にすれば、効率的だという事です。


 思いのほか長くなってしまいました。
という訳で、次回も序盤が続きます。


ではでは

 

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