ど素人が囲碁について考えた話(曖昧模糊編)です
五里霧中の中にも
前回の記事は、いい年になって囲碁に取り組んでみたら、さっぱり意味が分からなくて、五里霧中だという話でした。
その後も、色々な情報を、あちらを少しこちらを少しと、分らないままにカジリ散らしていたのですが、その中でなぜわからないかが、少し見えてきたような気がしてきました。
どうも囲碁に関しては、言語化があまりされていないのではないかと思うのです。
用語は多いが
とは言っても、囲碁を知っている方は、何をバカなことを、用語は多いじゃないか、と考える方もおられるでしょう。
確かに、囲碁に関する用語の数は多いです。
例えば、同じ色の石が2つ並んでいる形に対して、周りの状況によって、チョット思いつくだけでも、ナラビ、ノビ、オシ、ヒキ、サガリ、と様々な呼び名がついています。
実際には、まだまだ色々ありますが、私の知識が追い付いていっていません。
将棋と違って、白黒の2種類しかないので、その並び方に対して細かく名前をつけることで、似たような状況の識別をする時に、効率よく出来るという事なのだと思います。
2つの石のような単純な形では、上手くいっていると思うのですが、より複雑な状況を示すときに、言語化が不足しているのでは無いかと思うのです。
複雑な状況
勿論、それら複雑な形にも名前はついています。
例えば、形、模様、外勢、壁、厚み、などなど他にも多々あります。
これらについても、それぞれ説明が有るのですが、これが一向に要領を得ないような気がするのです。
例えば、形ですが、これは一応ある程度の数の石の並びに対して、形が良い、形が悪い、などと使うのですが、その基準に関しては、曖昧模糊としているように感じられるのです。
説明を読んでいくと、いくつかの例が示され、経験を積むことで、良し悪しの判断が出来るようになります、といったことになることが多いような気がします。
これは、経験を積んで、そのあたりが分かっている人間同士にとっては、形が良い悪いという一言で、状況を共有出来るという事で、分からない人間に客観的に説明出来るようには、言語化がされていないでは無いかと思うのです。
その他の用語も多くは、分っている者同士の認識の一致を助けるためのものと考えると、その説明が、初心者に対する説明になっていない感じが、腑に落ちるのです。
だからと言って、分かっていない私には、やっぱり分からないという事になるのですが。
「棋譜並べ」
他にも、言語化があまりされていないという事を示す一例として、初心者の勉強法に「棋譜並べ」がよく勧められる事も挙げられます。
「棋譜並べ」はプロ棋士の勝負や、過去の名人の勝負を、記録に従って、そのまま並べていくというものです。
特に初心者の内は、分かっても分からなくても、ただ並べるのです。
そのうちに、「囲碁の打ち方」が分かる様になる、とか書いてあります。
理屈ではなく、分るものだと考えられているのです。
チョット初心者に優しくないんじゃないかと思うのですが。
曖昧模糊とした気持ちと共に、次回に続きます。
ではでは