ど素人が囲碁について考えた話(理路整然編)です
囲碁は芸術
前回の話は、実は囲碁は芸術ではないかというものでした。
そのため、ど素人から見ると、その説明が初心者に対して厳しいんじゃないかと思えるものも、芸術であるために、そもそも全てを言語化する事が困難であることが原因ではないかというものでした。
理屈先行の芸術オンチの私としては、囲碁は向いていないかなというところなのですが、それで終わるのも面白くないので、もう少し理屈をこねてみようというのが今回の話になります。
囲碁は芸術だとしても
前回の話では、囲碁AIが、絵や音楽などの感覚的でアートなジャンルが得意なディープラーニングにより強くなったことから、囲碁もその本質は、芸術なのではないかと考えました。
前回の話で引用した記事の筆者(プロ棋士七段だそうです)は、そこから、囲碁を感覚的にとらえることで、人間にも可能性が開けているのではないかという意見のようです。
私は、同じ話から、論理でのみ動くコンピューターが、人間よりも強くなった訳ですから、理屈を積み上げていく先にも可能性が有るのではないかと思ったのです。
一見すると、全く相反した結論のようにも思えますが、私的には、ゴールへ至る道がいくつかあるという事なのでは無いかと思っています。
理屈先行も出来る入門編
という訳で、理詰めで納得しながら学べる、こんな入門編が有ったらと思うのですが。
まず、基本のルールを説明します。
その次に、すぐに実戦譜の説明に入ります。
囲碁一局を提示した上で、その過程で現れる各論に入って行けば、何を何のために学ぶのかが、分かり易いのでは無いかという、考え方です。
各論から積み上げるのではなく、全体像から始めて、各論に細分化して行くという事にすれば、最終的な形を考えなくていいという訳です。
前回と同様に、絵画で考えてみると、作品を決めて模写をするという事になるでしょうか。
その上で、各論を出来る限り、理論的に掘り下げていけば、完全とは言わないまでも、かなりの程度理路整然としたものが出来るのではないでしょうか。
模写で例えると、とにかく模写をするという事では無く、その過程で、色使い、筆使い、構図等々の各論を学びながら、模写をする事にするわけです。
一手毎に
全体像としての一局を提示する訳ですが、基本的に一手毎に説明を入れます。
何を狙った手なのか、用語も交えて説明します。
例えば、「一手目:黒は右上隅の星に打ちます。」というような感じにします。
そして、WEB上ならば、右上隅、星の部分を、それぞれの説明へのリンクにすれば良いですし、書籍ならば、後方に説明を纏めるようにします。
このようにして最後まで説明していくのですが、こうする事により、感覚的に分かる人などは、各論まで確認しに行かなくても、この部分だけで納得することも有るでしょう。
私のように、いちいち理屈をこねて納得したい人間は、必要に応じて各論をたどれば良いわけです。
まず全体像が分かる
何れにしても、最後まで行けば、囲碁で何をどのように行うのかの全体像が分かる事が期待できると思うのです。
しかも、上手く作れば、その時点で、布石を一つと、いくつかの定石、手筋、死活と詰碁、ヨセ等(ほかにも重要な各論が有るかと思うのですが、私の付焼刃の理解度はこの程度です)についてもある程度分かる事になります。
しかも、各論が個別にではなく、全体像の中で位置付けられて理解出来るのです。
要は、何が分からないかが分かる様になるのです。
もっとも、知っているからといって、実際に使えるかどうかは別でしょうけど、初心者としては結構なレベルと言えるのではないでしょうか
その後は、実戦を行っても良いですし、各論を深堀しても良い事になります。
プロの皆さんの力で作ってもらって、日本棋院のホームページ辺りに載せてもらえば、興味を持ったのに、入門の部分で分からなくて止めてしまうのを、減らすことが出来るのではないかと思うのですが。
最後は、このブログではありがちな、人任せパターンでした。
次回から理路整然と実践編に突入する、事は有りませんので悪しからず。
ではでは