売上税について考えた話です。
消費税か売上税か
日々買い物をする時に消費税を払っているわけですが、今調べてみると、1989年4月に3%で導入されてから34年ほどが経っていることになるようです。
いまだに外税は慣れなくて、払う段になって思っているよりも金額が高くて、財布の中身を考えてドキッとすることがよくあります。
だいたい、消費税という名称からして、生きていくために消費をするのに、まずその権利を買わなければいけないような気がするのは私だけでしょうか。
そもそも、中曽根政権の時に「売上税」というものを導入しようとしたことがあります。
これが、今の「消費税」と同じものなのかはよくわかりませんが、名称としては「売上税」のほうが良かったんじゃないかと思うのです。
売上げがあるということは、お金が入ってくるということで、それに対して税金を払うというのは、消費に対して税金を払うというのよりわかりやすいですよね。
名称を変えるだけではない
というようなことを考えていたのですが、この売り上げに対して払うという考え方で税金をまとめると、現在の専門家以外には曖昧模糊とした税金体系が、もっとすっきり出来る気がしてきたので、そのあたりの可能性を税収額で考えてみたいと思います。
先ず、税収がどの程度あるか見てみましょう。
令和2年度の税金の徴収額は、国税64兆2241億円、地方税40兆7514億円の合計104兆9755億円だそうです。
それに対して、我が国の企業等の令和2年の売上高は 1693 兆円になります。
さらに、給与を労働力という商品の売上と考えると(サービス業では、サービスに対する対価を売上とするわけですから、それほど非常識な考え方ではないでしょう)、令和2年中に民間の事業所が支払った給与の総額は219兆2,054億円。
これらを合計すると、1912兆2054億円です。
この売上高で、104兆9755億円の税金額とするための税率は、約5.5%弱となります。
計算上は
それほど単純な話ではないでしょうが、計算上は上のようなことになります。
これで、地方税も含めてすべての税収を一応賄えることになるはずです。
つまり、所得税、住民税、固定資産税等々多くの税金を無くすことができるのです。
ちなみに、どれだけ稼いでも5.5%です。
とにかく何かを売上げたらそれに対する税金を払う、これだけです。
急に売上に税金を掛けることができるのかということですが、消費税とそれほど変わらないのではないかと思うのですが。
私的には結構いいんじゃないかと思うのですが、どこかに大きな穴があるような気もしています。
ではでは