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時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

全球凍結と温暖化

 全球凍結と温暖化について考えた話です。

 

 

全球凍結

 全球凍結と言う仮説が有ります。

地質学的な状況証拠から、20数億年前と、6~7億年前の2回、地球全体をがすっぽりと1000m!?程の氷で覆われたことが有ったとする仮説です。

そんな事になった経緯は、概ね次のように考えられているようです。

何らかの理由で、大気中の二酸化炭素の濃度が低下する。
それにより、気温が低下する。
気温の低下により、極地から氷床が広がり始める。
広がった氷床の白さにより、太陽光が反射され、さらに気温が低下する。
それによりさらに氷床が成長する、という正のフィードバックが働き、最終的に全球凍結に至った。

太陽光の反射

 氷床による太陽光の反射により、気温が低下するのならば、人工的に地表レベルの反射率を上げることに拠っても、気温を下げる事が出来るという事になります。

という事は、二酸化炭素を取り除くわけでは無いので、根本的な解決策とはならないかもしれませんが、温暖化を遅らせることが出来るのではないでしょうか。
二酸化炭素に対する対策を行う、時間的余裕を作り出すことが出来るかもしれません。

とは言っても、氷床を人工的に作ることは現実的ではありません。
そもそも、温暖化が問題なわけですから。

さらに、地面を白くする事も困難だと考えられます。

結局、我々人間が作ってきた、またはこれから作る建造物の上から見える部分を、白くすればなんとかならないでしょうか。

白くする効果

 効果を見積もろうと、関連の情報を調べようとしたら、それ以前に、そのものずばりの話が有りました。

ノーベル物理学賞の受賞者で、オバマ政権時代に、エネルギー長官を務めた、チュー博士によると、道路や屋根を白っぽい色にすることにより、11年間地球上から自動車が消えるのと同じ効果が得られるという趣旨の話をしているようです(2009年時点)。

道路に関しては、真っ白にするわけでは無く、コンクリート舗装のようなものを考えているようです。

加えて、屋根を白くすることで、建築物を涼しく保って、エアコンによるエネルギー消費を抑えることが出来ることに拠り、二酸化炭素排出量を削減出来ると言う利点もあるようです。

ノーベル賞学者が唱えているから正しいという訳では無いですが、少なくとも理屈の上では有りだという事です。

道路はともかく、屋根に関しては技術的な問題は無いと考えられますし(白く塗るだけですから)、何らかの悪影響が見られたら、他の色に塗り替えればいいだけなので、導入のハードルは低いと思うのですが。


 経済的にも、悪影響どころか、新たな需要が創出されるわけなので、やってみる価値は有るんじゃないかなと思うのですが。


 ではでは

 

二酸化炭素そのものの対策に関してはこちらで 

yokositu.hatenablog.com