少年漫画誌の巻頭特集について思い出した話です
三島由紀夫没後50年
最近色々なところで、三島由紀夫に関して見かけるようになったと思ったら、今年が没後50年という事のようです。
とはいっても、以前に少し書いたように、理系のSF読みな私としては、ほぼほぼ興味の範囲外なので、特にその作家という側面に関しては言うべきことはないのですが、三島由紀夫と聞いて、思い出したことが有りました。
それは、彼が主催していた「盾の会」についてです。
勿論年齢的に言って、その当時に、「盾の会」の内容や主義主張が分かっていたはずはないので、その「盾の会」の存在を知った経緯に関して思い出したという事なのですが。
巻頭特集がというものが有った
少年サンデーとか少年マガジンといった少年漫画誌の一部には、その昔、巻頭特集(こういう名称だったかどうかは、調べても良く分からなかったので、便宜上こう呼びます。)という、数ページ程度の写真、挿絵も使った解説記事のようなものが有りました。
現在では、全く無いか、グラビアという感じですが。
そして、有る時の巻頭特集が、「盾の会」についてだったのです。
その内容は、特に決まったジャンルと言ったものは無く、怪獣、宇宙人、芸能、事件等なんでもござれといった感じだった印象があります。
結構、マンガに負けず劣らず、こちらも好きだった記憶があります。
沖縄返還
例えば、「盾の会」と共に鮮明に思い出したのが、沖縄の返還に伴う話題です。
ご存知のように、沖縄は1972年に、その施政権がアメリカから日本に返還されました。
その返還前は、今からは想像できませんが、沖縄に行くにはパスポートが必要でしたし、車は右側通行で、通貨はドルでした。
記事は、そのドルに関してでした。
当然、返還後の通貨は円になる訳で、返還時に大量のドルと円を交換する必要がある訳です。
その交換用の円を、輸送途上で奪おうと、世界中の犯罪組織が虎視眈々と狙っているというものでした。
今考えると、オイオイというような内容(実際には500億円ほどを、海上自衛隊の艦船で運んだようです。)ですが。
盾の会
そんな巻頭特集で、もう一つだけ覚えているのが、「盾の会」についてのものという訳です。
と言っても、詳しい内容まで覚えているわけでは無く、あの特徴的な制服を着た、何人かの人が、整列している写真と、三島由紀夫の写真が有った程度の記憶です。
記事自体の内容も、ビルの屋上で訓練を行っているといった内容だったことしか覚えていません。
ただ、子供ながらに、大人になっても戦争ごっこをやっている人がいるんだ、と思った事だけは思い出しました。
記憶の不思議
とまあ、いずれも、それがどうしたとも言えるような記憶です。
それにしても、私が巻頭記事を読んでいた少年誌は週刊だったので、毎週何らかの巻頭記事に巡り合っていたことになります。
それにもかかわらず、上記の二つの記事以外には、ほぼ思い出すことが出来ません。
なぜこの二つだけが記憶に残っているのか、不思議です。
特に三島由紀夫に興味がある訳でもないですし、沖縄返還時の円の輸送に至っては、今回思い出すまで、考えたことも無かった(と思う)ので、記憶に残っている理由がよく分からないです。
子供の頃には、今はもう忘れた何らかの興味のようなものが、有ったという事なのでしょうか。
自分でも分からないところも含めて自分だというのが興味深い、という話でした。
ではでは