昭和の時代にも
前回の記事では、ハイエイタスについて書きました。
2000年頃から、温暖化のシミュレーションに反して、気温が横ばいになり、それをハイエイタスと呼んでいるという話でした。
ハイエイタスについて調べているうちに、昭和の時代に有った似たような状況の話が出て来ました。
そういえばそんな事も有ったな、という事で今回はその話です。
昭和の状況
なにはともあれ、先ずその状況を見てもらいましょう。
図で分かるように、1940年代から1970年代にかけて、平均気温が横ばいというよりは、むしろ低下気味といえる状況でした。
これを受けて、間氷期が終わって、このまま氷河期に突入するのではないかといった説が、話題になっていました。
私も、それで「間氷期」という言葉を覚えた記憶が有ります。
当時は、温暖化どころか寒冷化が心配されていたのです。
似た状況
勿論、現在の温暖化の主役である二酸化炭素は、当時も量の違いは有れ排出されていました。
そして、現在あるような二酸化炭素と温暖化のシミュレーションは当時はありませんでした。
さらに当然ですが、現在と当時で、二酸化炭素自体の温室効果が異なっているという事は有り得ません。
二酸化炭素は増えているにもかかわらず温暖化が見られないという、ハイエイタスとそっくりな状況が、当時にも有ったという訳です。
2度も有るのだから
1940年から数えると、ここ約80年の間に同じような事が2回有ったという事になります。
21世紀末までの100年間のシミュレーションをするのならば、過去80年間で2回も発生した現象を説明出来ないのでは、話にならないと思うのですが。
二酸化炭素を始めとする温室効果ガスの働きについて、否定する気はさらさらないです。
それでも、これらのガスの影響だけを見て、それに対する対策だけに突っ走っていいのかという疑問は残るのではないでしょうか。
少なくとも、ハイエイタスのような事が有る事を考慮すべきだと思うのですが。
生物の進化の歴史を見ても、特定の状況に特化した種は、環境の変化に弱いというのは常識ですからね。
それにしても今回の話は、約半世紀も前の事なんですよね。まったくあっという間で、ゾッとしますね。
ではでは