住宅をコモディティ化すれば、色々と面白いんじゃないかという話です。
一生に一度の買い物
住宅は、生活に必要なものにも関わらず、一生に一度の買い物といわれるように、非常に特異な商品と言っていいでしょう。
20代から30代で、1000万単位のお金を、何十年もの期間のローンを組んで購入する、というのは他には考えられないですよね。
しかも、全ライフサイクルを通じて、同じ間取りの住宅に住むわけで、一種の掛けだと思うんですよ。
例えば、車でも、最初から高級車を、多額のローンを組んで買うことはほとんどないと思います。
最初はそれなりの車、なんなら中古車から始めますよね。
それと同じように住宅も出来たら、面白いなと思った訳です。
基本コンセプト
基本的なコンセプトは、ユニット住宅の基本部分の標準化です。
一部プレハブ系メーカーで実用化されている、工場生産のユニットを現場で組み合わせて建築するタイプのものを、イメージしています。
このタイプのユニットの、サイズ、強度、断熱性能、ライフラインを含めた相互の接続方法等の基本部分を、標準化します。
さらに、最小単位のユニットの種類も標準化します。
例えば、DK、玄関バストイレ、1ルーム、リビング等。
これらを必要に応じて、組み合わせる形にします。
例えば最初は、DK、バストイレ玄関、と1ルームのユニットを組み合わせて、1DKの最小単位の住宅。
これに、1ルームとリビングのユニットを追加して、2LDKにする。
さらに、2階以上も追加出来るようにする。etc
コモディティ化
以上のことを、どこのメーカーのユニットを使っても行えるように、標準化をしてコモディティ化を図ります。
それにより、価格低減が期待できます。
コモディティ化といっても、完全にそうなる訳ではなく、材料、内装等差別化できる部分はいくらでもあり、自動車と同じような感じになるのではないでしょうか。
自動車が、同じ方法で運転して走るという基本性能は標準化されているが、多種多様な車種があるように、住むという基本部分は標準化されているが、その他の機能は様々なものが提供される訳です。
こうすることで、ライフサイクルに応じて、必要な変更を行う形になり、出費を分散でき、無駄な間取りを避けることが可能になります。
ユニット単位での中古市場も出来ることが考えらえます。
設計によっては、引っ越し先に基礎部分さえ用意されていれば、ユニット単位に分解して、中身ごと引っ越すことも可能でしょう。
家は、あくまでも生活の手段であって目的ではない訳で、手段に逆に縛られるのはおかしいと思うんですよね。
ではでは