防災、減災を目指した家について考えてみた話です。
国土より国民
防災という事になると、国レベルでは「国土強靭化」という事で、その名が示すように、どうしても大掛かりな方向に行きがちですが、常識的に考えて、全国津々浦々まで防災設備を完備することは不可能でしょう。
大規模な対策が必要でないとは言いませんが、強靭化すべきは「国土」ではなく、「国民」では無いでしょうか。
個々の人々の基本的な生活基盤が守られれば、社会としての復興も早いはずです。
という訳で、これまでいくつかの記事で考えた内容を基に、防災、減災を考慮した家を考えてみようという趣向です。
ピロティの家
先ず家本体は、下記記事で考えたピロティタイプにします。
これにより、地震、洪水等の災害が派生した後も、出来る限りそれまでの生活を継続できることを目指します。
最低限として、もう一度家を再建しなければならないという状況を避けることを目指します。
防水対策
ピロティの家は、一階部分が水没しても、生活出来なくなることを避けることが出来るというのが基本的なアイデアだった訳です。
静岡の「一条工務店」というところが、完全防水にすることで水害に対応する住宅を開発したようです。
開発された住宅は、最終的には水位が高くなると、船のように水に浮くようになっています。
さらに、流れていかないように、四隅のポールにバネを使って繋がっており、水が引いた時には、元の位置に戻るという事のようです。
よく考えたなという気はするのですが、泥や流木が下に入り込んだ時は、チョット困った事になると思うのですが、どうなんでしょう。
調べた限りでは、良く分かりませんでした。
それはそれとして、この技術を利用して、ピロティの2階より上の部分を防水仕様にすれば、より防災性能を高く出来そうです。
火災対策
火事にならないように、また他所で発生した火事の延焼を防ぐ事も期待して、すべての部屋に、熱または衝撃により作動するタイプの消火器を設置します。
これは、災害発生時だけでなく、日常の失火防止にも役立つはずです。
ライフライン対策
災害の発生時のライフライン途絶を前提に、準備をしておくことにします。
水については、一部は、ペットボトルでローリングストックも行いますが、備蓄用のタンクも設置します。
火力については、カセットコンロを利用します。
出来るだけ日常的に使うようにし、ボンベをローリングストックで備蓄します。
電気は、ソーラーパネルを利用することになるでしょう。
出来れば、バッテリーを使った蓄電システムも欲しいところです。
食料対策
家そのものではありませんが、当然食料の備蓄も必要になります。
食料に関しては、ローリングストックによって準備しておきます。
以上の内容で、必要な設備を標準として規格化し、大量生産をして安価に供給する、というのはダメですかねえ。
個性が欲しいという声には、オプションで対応すればいいと思うのですが。
ではでは