最古のパピルスの内容から考えた話5です。
三大ピラミッドはダミーだった
前回までの1~4の記事で、ギザの三大ピラミッドの作られた目的について考えました。
結論としては、三大ピラミッドはいずれも、本当の墓室を盗掘から守るためのダミーの役目を与えられたと考えました。
古代の墓の形式の一つのマスタバから派生したと考えられるピラミッドは、結果としてその地下に墓室が有る事を示しているわけで、盗掘にさらされやすいと言えます。
それを逆手に取り、ダミーとしての機能を持たせたのではないかという訳です。
ちなみに、クフ王のピラミッドの地上部分にある内部構造は、クフ王が後付けで墓室を作らせたもので、結局クフ王の死には間に合わなかったと考えています。
クフ王も、当初の予定通りダミーにより隠蔽された墓室に葬られたのです。
葬儀の時に
ピラミッドがダミーだとしても、本物の墓室を遠く離れた所に造ったとは考え難いのです。
離れたところに造った場合、実際にファラオが亡くなった時に問題が発生してしまいます。
ファラオが亡くなれば、当然葬儀を行い遺体を墓室に納める必要があります。
その時に、離れたところで行えば、そちらが正しい墓室であり、ピラミッドはダミーだという事が丸わかりです。
これでは、何をやっているのか分かりません。
本物の墓室の場所
そういった点などを考えると、やはり本物の墓室は、ピラミッドの直下または周辺の地下に有ると考えるのが妥当と思われます。
この後はイメージが湧き易い様に、クフ王のピラミッドの断面図を参照したいと思います。
引用元:新たなる謎。ギザの大ピラミッドの部屋の内部に電磁波エネルギーが集められていたことが判明(ロシア研究) : カラパイア
葬儀の際には、1入口から入って、5未完の地下室へ運ぶと見せかけて、本当の墓室に埋葬したのでしょう。
従って、4下降通路と5未完の地下室の何処かに、本当の墓室へと至る通路が有ったと考えられます。
勿論、埋葬後に封鎖されたのでしょう。
ちなみに、6上昇通路は、クフ王が後付けで造らせた地上の墓室に埋葬するための、通路として造られたという事になります。
結局使われることは無かったのですが。
思うつぼ
1入口の下に2盗掘孔という文字が見えます。
これは、後世に掘られたと伝承されているもので、4下降通路まで掘られています。
これは、1入口は当然封鎖されているので、4下降通路の途中まで掘りぬけば、墓室に侵入できると考えた結果ではないでしょうか。
掘った者達は、ピラミッドでは斜面の入口から、地下の墓室まで下降通路が造られていることを、良く知っていたのです。
そして、狙い通りに下降通路に行き当った訳です。
ただし、残念ながらその通路が通じていたのは、ダミーとして作られた地下室でした。
まんまと、ピラミッドを造った人たちの思うつぼだった訳です。
やはり、ピラミッド最後の秘密は、地下にあると思うのですが。
ではでは