横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

AI,AIと言うから

AIについて考えた話です。

 

 

chatGP絡み

 AIに関しては、以前に「chatGPT」絡みで記事を書きました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

ご存じのようにchatGPTは、利用者の質問に対する回答を自動的に生成するものです。

その生成される回答が、いかにも機械が作り出した印象のものではなく、人間が作ったものと変わらないか、場合によってはそれよりもこなれたものだというのが最大の特徴です。

そのためか、偽情報の生成が容易になるとか、インターネット上の文章を使っていることから著作権との絡みはどうなるのかとかいった点が問題として議論の的となっています。

こういった点に対する私の考えは、偽情報にしろ、著作権の絡みにしろいずれもこれまでもあった話の類型であり、そのうちあるべきところに収まるだろうというものでした。

増えこそすれ

 今でもその考えには変わりはありませんが、世の中の反応はなかなかそうはいかないようです。

収まるどころか、どんどん大きな話になっていくようです。

対象も「chatGPT」だけではなく、それに類したAI(おおむね「生成AI」と呼ばれています)全てを対象にしたものになっています。

そのレベルも今では、国レベルではとどまらずに国際的な問題となってきています。

先月には、バイデン米大統領が、AIの安全性とセキュリティに関する新たな基準の確立を目指す大統領令に署名するということがありました。

また今月にはいっては、英政府開催で人工知能(AI)安全サミットが行われ、AIの安全性確保に向け国際的な取り組み強化の必要性を盛り込んだ「ブレッチリー宣言」が発表されました。

とにかく安全を

 例えば「ブレッチリー宣言」を見てみると、その概要は、

「AIは人類の福祉や繁栄を向上させる可能性を持ちつつ、安全かつ人間中心で信頼性のある方法で利用されるべきである。日常生活の多くの領域での利用が増加しており、人権の保護や透明性、公正性などの問題が重要である。特に高度な「フロンティア」のAIモデルには特定のリスクが伴い、これらのリスクは国際的な性質を持っているため、国際的な協力が必要とされる。」
引用元:英国主催の世界AI安全サミットで「ブレッチリー宣言」 日本と中国も参加 - ITmedia NEWS

といった感じになります。

ところでこのが概要ですが、実は「ChatGPT Plus」で作成されたものだったりします。

それはともかく、よく読むとごく常識的なのことを言っているにすぎないような気もします。
別にAIが対象でなくても言えるような内容ですよね。

分からないので

 どうしてここまでの騒ぎになっているのでしょう。

一つには、AIがブラックボックスだということが挙げられると思います。

勿論どうやって作ったのかはわかるのですが、その結果出来上がったものは、作った本人にも分からないのがAIです。

そのことが権力のある人たちには不気味なのでしょう。

だから、安全の名のもとにコントロールしたいのではないでしょうか。

作った本人にも分からないもののコントロールを出来るとは、思いませんが。

AI,AIと言うから

 もう一つは、AI(人工知能)などと呼んでいることに問題があるのではないでしょうか。

どうしても「人工知能」などと大上段に振りかぶられると、身構えたりしそうです。

少なくない人が、「人工知能」が人間を支配した、または支配しようとする物語を連想してしまうのです。

やはり、「ターミネーター」の影響は大きいのです。

なので例えば今話題の「生成AI」も、文章に関してならば「文章作成機能付きワープロ」とでも呼んでおけば、誰も気にしなかったかもしれません。

せいぜい、「便利なワープロが出来た」ぐらいで済んでいたかもしれないのです。

一度「AI」と称するのを止めてみてはどうでしょう。


 結局「人工知能」と呼ぶにはまだまだだと言うことです。


ではでは