ヒトがどうやって知能を獲得したか考えた話です。
以前の記事
我々ヒトの知能獲得に関しては、以下のような話が良くされます。
即ち、直立歩行をすることになったのが全ての始まりだというものです。
その後、直立することにより大きな脳を支える事が出来るようになり、空いた前肢で道具を使い、言語も操る事になったというものです。
しかし、直立二足歩行という事であれば、恐竜もそうでした。
しかもヒトが直立二足歩行を始めたのが、約700万年前とされているのに対して、恐竜の歴史は1億数千万年にも及びます。
にもかかわらず、ヒトだけが知能を持ったのはなぜかという疑問については、以前に記事を書いています。
一応結論を出したが
この時の結論は、約260万年前から始まった氷河期による急激な環境の変化に直面したヒトが、たまたま直立歩行を獲得しており、前肢を使える状態にあった事が要因ではないかというものでした。
恐竜の生きた時代は、それ程の状況にはならなかったと考えたわけです。
そのために、竜脚類のような巨大な恐竜も出現したという訳です。
という具合にそれらしくまとめてはいますが、実のところ書いた本人も完全い納得していたわけでは無いのです。
一億数千万年にも及ぶ恐竜の時代の中で、本当に過酷な状況が無かったのか。
急激な環境の変化だけでは、今一つ説得力に欠ける点があることは否めません。
思わぬ方向から
と思っていたら、思わぬ方向からこれはと思える話が入ってきました。
太陽系が銀河系の中を大移動していることが分かってきたというTV番組を見ていたら、面白い情報が出て来ました。
大移動の結果、現在の太陽系は、千数百万年前の多くの超新星爆発の衝撃波によって形成された爆発残渣の泡構造の中にいる事が分かってきたというのです。
そして、その泡構造を横切って入り込んだのが、約500万年前だという事でした。
ヒトが現れたと考えられているのが、700万年前ですから、時期的にはぴったりじゃないですか。
泡構造に入り込む時に
太陽が、この泡構造に入り込む時には、通常の宇宙空間よりも濃度の濃い爆発残渣の中を通過たことになります。
その時には、多くの宇宙線に晒されたはずです。
多くの宇宙線に晒されれば、突然変異も多くなったはずです。
その中で、知能を獲得するのに影響する変異が有ったのかもしれません。
また、これまで太陽活動と歴史の関係で見てきたように、宇宙線が増えれば、寒冷化が起き気候が変動すると考えられます。
その事も、知能の獲得を後押ししたとも考えられます。
そして、こういった事象は、今のところ恐竜の生きた時代には確認されていないはずです。
500万年前の多量の宇宙線と二足歩行するヒトの存在が、今の我々を生んだのかもしれません。
ヒトは、最初の200万年は、ただの二足歩行するサルだった訳です。
ではでは