「芸術」について考えた(あくまでも個人の感想です)話です。
芸術論といっても
私的芸術論などと大上段に振りかぶっていますが、要は私がテレビなどで「芸術」として紹介されているものについて、考えてみたという話です。
このブログでは何度か書いて来ましたが、基本的に私には芸術的なセンスは無い方だと思っています。
それでも、ある程度の理解力はあるとは思っています。
ただ、芸術と呼ばれているものの中には、よくわからないものも多いのは確かです。
そういったものについて、理屈をこねてみようという話です。
「美術」とは
芸術論ということですが、「芸術」とよく似たものに「美術」があります。
一般的には「芸術」という括りのものがあり、その中のサブカテゴリとして「美術」があるということになるかと思います。
字面から考えると、「美術」は「美」の「術」ということですから、「美」の技ということでしょうか。
絵画、彫刻などその形態はさまざまにあるのですが、「全てに「美しい」と思わせる共通点があるのが「美術」なのです。
「芸術」とは
同じように字面から考えると、「芸術」は「芸」の「術」ということですから、「芸」の技ということになります。
では「芸」は何かというと、私的には、見たり聞いたり五感でそのものを経験した時に、すごいと思わせるものではないかと考えています。
なので、展覧会で展示されようないわゆる芸術品だけが「芸術」ではないということになります。
例えば、毎年開催される文化庁による「文化庁芸術祭」では、公演(演劇,音楽,舞踊,大衆芸能)や作品(テレビ・ドラマ,テレビ・ドキュメンタリー,ラジオ,レコード)などが対象になっています。
お笑い芸人や芸能人という呼び方も、お笑いや演技などで「すごい」と思わせる人たち(その基準は人により違う)ということになります。
美しくなくても「芸術」
上でも書いたように、「美しい」を持った「美術」は「芸術」の一部です。
「美しい」という「すごい」と思わせるものを持ったものということになります。
ということは、「美しい」を持たない「芸術」もあることになります。
「美しい」を持たなくても、「すごい」と思わせるものもあります。
どうやら、この「美しい」または「すごい」と思わせないものが、私が見てよくわからない「芸術」のようです。
説明が必要
この私が分からない「芸術」の特徴としてもう一つ挙げられるのが、説明が必要ということでしょうか。
その作品が何を表したり、作者が何を意図しているのか、作者の置かれた状況といった説明があるのです。
時には、その作品に至る歴史的背景なんていうものまであったりします。
ひょっとしたらそこまで理解すると、その作品を「すごい」と思うようになるのかもしれませんが。
気の短い私としては、五感で感じた瞬間に分からない「芸術」は
分からなくてもいいのかなと思うのです。
美しい景色のように、理屈抜きで「すごい」と思わせるのが理想でしょう。
芸術音痴の私が分からないだけということもありそうですが。
ではでは