龍とドラゴンについて考えた話です。
前回の話
前回の話は、キリンと龍の関係についてでした。
麒麟だけではなく龍についても、キリンの骨を基に作り出されたものでは無いかと考えました。
頭蓋骨のみを見た人が考え出したのが麒麟で、長い首の骨と頭部のセットを見た人が考え出したのが龍だった、という訳です。
ドラゴン
東洋の龍に対して、西洋には似て非なるドラゴンがいます。
ドラゴンと聞いて思い浮かぶのは次のようなものでしょうか。
翼を除けば、龍に似ていると言えます。
もっとも、これは現代の人間が、龍などの様々な情報を知ったうえで描いたものともいえるので、割り引いて考えたいといけないのですが。
西洋の古い時代に描かれたものも見て見ましょう。
引用元:ドラゴン - Wikipedia
1260年頃の写本だそうですが、これなどは、翼を取ったら龍だと言われても分からないのではないでしょうか。
ドラゴンと龍
このようにドラゴンと龍が非常ににている事から、龍またはドラゴンのようなモチーフが、人類共通のものとして有るのではないかという説もあるようですが、今のところ証明はされていません。
また、東洋から西洋、または西洋から東洋に伝わったのではないかとも考えられる訳ですが、これについてもそれを示す証拠は見つかっていません。
つまり、今のところ東洋の龍と西洋のドラゴンは、全く別個に生み出されたと考えられているようです。
では、西洋のドラゴンはどうやって生まれて来たのでしょう。
ドラゴンは何処から
これまでの本ブログの記事の流れからすると答えは明確です。
麒麟や龍と同様にドラゴンも、キリンの骨格がもたらされ、それを基に作り出されたと考えられるのです。
しかも、東洋と西洋で完全に別個に起きたのです。
翼については、後世に空を飛ぶという能力を持たせる時に、後付けで付けられたものでしょう。
キリンという同じ動物の骨を基に作り出されたものなので、似ているのは当然という事になります。
空を飛ぶために、西洋のドラゴンには翼を付けたのに対して、東洋の龍は何も必要としなかった、というのが面白いところです。
ではでは