聖獣や魔獣がどうやって作り出されたのか考えた話です。
前回までの話
ここ3回の記事で、キリンと麒麟・龍・ドラゴンの関係について書いて来ました。
麒麟・龍・ドラゴンのいずれも、キリンの骨を見て、その生きている時の姿を想像して作り出したのではないかという話でした。
頭蓋骨だけを見て麒麟を、長い首の骨込みの頭蓋骨を見て、東洋では龍が、西洋ではドラゴンが作り出されたtいう訳です。
この仮説は、ネットでたまたまキリンの頭蓋骨の画像を見て、麒麟だと思ったところから思いついたものです。
今回は、この仮説で、私の長年の疑問が、私個人的には一応解決したという話です。
聖獣や魔獣は
聖獣や魔獣と言われているものは、多くは実在する生き物の上位バージョンだったり、複数の生き物の組み合わせだったりすることが多い様に思います。
例えば、麒麟や龍の関係で言うと、四神と五霊というものが在ります。
四神とは玄武(亀)・白虎(虎)・青龍(龍)・朱雀(鳳凰)の四体がそれぞれ東西南北を守っていると言われるものです。
引用元:東西南北を守る四神と仏 現代に残ることばの意外な由来(歴史人) - Yahoo!ニュース
これに加えて、中央に麒麟が入ったものを五霊と呼びます。
これらの五霊のそれぞれを見てみると、玄武は亀と蛇で、白虎はそのまま虎ですし、朱雀はクジャクかとも思えますが、まあ鳥には違いなさそうです。
ところが、麒麟と龍はどうでしょうか。
龍は蛇かとも思えますが、4足有るのでそうではなさそうです。
麒麟は、その姿形について、尾は牛に、蹄は馬に似て、背毛は五彩で毛は黄色な度とされ、いくつかの動物の組み合わせかとも思われますが、その顔については龍に似ているとされます。
引用元:麒麟 | ブログ | 首里城 ‐ 琉球王国の栄華を物語る 世界遺産 首里城 - スマートフォン版
結局、麒麟と龍については、何から作り出されたのか良く分からないなと思っていました。
キリンと考えれば
麒麟と龍に関する、以上のような疑問も、キリンの骨から作り出したものだと考えれば、解決しそうです。
いちいち全ては挙げませんが、西洋の魔獣と呼ばれているような想像上の存在も、多くは、同じような作られ方をしているのです。
馬に角を付けたユニコーン、巨大なオオカミのフェンリル、三つ首のケルベロスといったように。
その中で、これも個人的にはその出自が疑問だった、西洋のドラゴンについても、同じように考えれば説明出来る事になった訳です。
サイクロプスも
キリンの骨格について調べている時に、こんな骨の画像も見付けました。
象の頭蓋骨なんですが、引用元にも有るように、これが一つ目の巨人サイクロプスの基になったのではないかという説もあるようです。
やはり実在の動物が鍵のようです。
実際にはキリンや象の骨だった訳ですが、目の前に骨がある訳ですから、当時の人々にとっては、麒麟、龍、ドラゴンも、サイクロプスも現実的な存在だったのでしょう。
ではでは