キリンと龍について考えた話です。
前回の記事
前回の記事では、キリンと麒麟の関係について考えました
明の時代にアフリカから連れられてきた時に、麒麟だと思われたのですが、実はその特徴的な頭蓋骨の姿形から、キリンを見たことのない人達が想像して作り上げたのが麒麟だったのではないかという話でした。
これを見て
引用元:麒麟 | ブログ | 首里城 ‐ 琉球王国の栄華を物語る 世界遺産 首里城 - スマートフォン版
こんな頭部を想像してしまったわけです。
麒麟に似ていると思われたキリンですが、キリンを基にして想像して作られたのが麒麟なのだから当たり前、という事です。
今回は龍
前回の記事の中でも書きましたが、キリンの頭蓋骨から麒麟を作り出した訳ですが、その姿形から考えると、その時に見たのは頭蓋骨だけで、最大の特徴である長い首の骨は無かったと思われます。
その為、麒麟はどちらかと言えば、普通の四足動物のような姿になった訳です。
当然、その長い首の骨の付いた形で運ばれてきた事も有ったはずです。
それを見た人達が、こんな生き物ではないかと考え出したのが、「龍」ではないでしょうか。
引用元:竜 - Wikipedia
胴体と尻尾も含めて長めに描かれるせいで、どうしても蛇の一種のように思われがちですが、ちゃんとした四足動物だという事も見逃せません。
引用元:中国の竜 - Wikipedia
古い時代にはこんな形の物もあったようですから、初めは普通の四足動物風だったのかもしれません。
首が長い四足動物という事は、ほとんどキリンですよね。
キリンから麒麟と龍が
龍も麒麟も、何時何処で考え出されたのかは分かっていないようですが、中国の古い時代から伝わってきていることは明らかです。
古い中国の地に、キリンの骨がもたらされます。
ある地域には頭蓋骨のみが。
そこでは、その頭蓋骨から「麒麟」が生み出されました。
また別の地域では、長い首の骨も一緒にもたらされます。
そこでは、「龍」が生み出されたのです。
何れも、後世に聖なる生き物として伝世することになります。
前回と今回の話を合わせて考えると、以上のようになるのですがいかがなものでしょうか。
想像上の生き物といっても、全くなにも無い所から生み出すのは難しいという事でしょうか。
ではでは