マルチビタミンの効果について考えてみた話です。
効果が無い?
最近、ネット上のあちこちで、マルチビタミンに関する調査の話を見るようになりました。
アメリカで行われた大規模な調査の結果、マルチビタミン利用者と非利用者では、健康面で違いが無かったという報告が基になっています。
私的には、以前の記事で書いたように、いわゆる健康長寿の方法に関しては、将来的にはともかく、現状においては否定的なので、今回の結果にもそれほど違和感は有りません。
しかしながら、全く意味が無いというのもどうかなとは思うのです。
腐ってもビタミン
何しろ、マルチビタミンというぐらいですから、当たり前ですが、ビタミンが色々はいっている訳です。
ビタミンA、B、C、Dとかのよく聞くものを筆頭に、その他にもろもろ入りという事です。
ビタミンは、Wikipediaで調べると、「生物の生存・生育に微量に必要な栄養素のうち、その生物の体内で十分な量を合成できない炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称」というものになります。
生物の生存・生育に必要という事なので、全く意味が無いというのは逆に考え難いのです。
欠乏症の薬として
そもそも、ビタミンは欠乏すると、様々な症状が現れます。
例えば、ビタミンAが欠乏すると、鳥目とも呼ばれる夜盲症になりますし、ビタミンB1の欠乏は、有名な脚気といった具合です。
これらに対する薬は、それぞれのビタミンという事ですから、ビタミンを摂取することが無意味で有る訳は無いのです。
調査の内容
もう一度、調査の内容をよく見てみると、4万人ほどの人に健康関係の事柄について、アンケート調査を行ったものの中に、マルチビタミンの摂取の有無の項目があった事に目をつけて、健康と絡めて分析を行ったと言もののようです。
健康の内容としては、心疾患、脳疾患などの比較的深刻な病気との関係を調べているようです。
この辺りに、ビタミンの摂取が無意味だという結果の秘密が有りそうです。
ビタミンの効果
結局、ビタミンは、我々の生存・生育に必要なものではあるが、心疾患などを予防するものでは無いという事のようです。
しかしながら、欠乏症の薬でもあるので、最近知られるようになった、エネルギー量は足りていても栄養素が足りていない、現代型の栄養失調には意味がありそうです。
今回の調査では、アンケートを基にしているので、そこまで細かい状況を調べたわけでは無いようですし、マルチビタミンの摂取も、申告を基にしているだけなので、どの程度摂取しているのかも疑問は残るところだと思います。
調査によれば、マルチビタミンを摂取することに拠る悪影響は無いようなので、どうしてもスナック菓子が減らせない私としては、取った方がいいんですかねぇ。
ではでは