ローマ帝国の番組
TVでローマ帝国に関する番組を見ました。
映画などのイメージから、厚切りの肉を豪快に食べている印象のローマの剣闘士が、実は大麦や豆といった炭水化物を多く含む食事が中心で、筋骨隆々というよりも肉付きの良い体型だったらしいという話が興味深かったです。
その中で、ローマ帝国が衰退した理由についても触れられていました。
色々と挙げられている中にキリスト教の国教化というのもあったんですね。
それが、私のローマ帝国とキリスト教の関係について考えている事と違和感が有ったので、今日はそのあたりを考えて見たいと思います。
ローマ帝国の盛衰
ローマ帝国については、以前の記事でその盛衰と太陽活動の関係を考えました。
ローマ極大期と呼ばれる太陽活動の極大期へ向かう中で共和制の大国への道を歩み、それ以降の活動低下の中で、帝国化を経て衰退していったという話でした。
一般的には、ゲルマン等の周辺民族の移動の影響が大きいと考えられています。
私的には、その民族移動の背景には、太陽活動の低下による気候変動が有ると考えているわけです。
太陽活動と新宗教導入
それがローマ極大期からの太陽活動活動の低下の中で、一神教であるキリスト教を国教にしました。
これによく似た話に心当たりがあります。
我が国への仏教伝来です。
八百万の神を信じ、天皇が天孫降臨した神の子孫で有る国で、仏教が一時実質国教になったのです。
何しろ、奈良の大仏まで作っちゃいましたからね。
これについても太陽活動の影響を考えました。
太陽活動の低下による気候変動に対して、既存の宗教では対応できなかったので、それに代わるものとして仏教が採用されたのではないかと考えました。
これと同じ事がローマ帝国でも起こったのでは無いかと思うのです。
ローマ極大期以降の活動低下による気候変動を背景とする、ゲルマン民族の移動等の社会不安に、既存の宗教が対応出来なかった。
それに代わるものとして採用されたのが、新興勢力のキリスト教だったのではないか。
そもそも元来キリスト教は、最後の審判に代表されるように、どちらかといえば現世利益的では無いですから、天候不順に対応出来なくても良かったとも言えそうです。
という訳で、キリスト教の国教化については、衰退の原因ではなく衰退の結果だったのです。
ところで、肉付きのいい剣闘士なんていうのは、「北斗の拳」の影響でどうしても雑魚キャラとしか思えないですけどね。
ではでは