スペイン人による新大陸侵攻と太陽活動について考えた話です。
不幸な偶然
ここ3回に渡って中南米の文明と太陽活動の関係を考えてきました。
何れも、太陽活動の影響を受けていると考えられたわけですが、その他にも共通する状況がありました。
それは、全ての文明が新大陸にやって来たスペイン人によって征服されたという事です。
これを記事の中では、不幸な偶然といった面が強いと考えました。
これから拡大を続けていこうという段階で、不幸にもスペイン人がやって来てしまったという訳です。
果してそうなのか、単なる不幸な偶然だったのかというのが今回の記事です。
大航海時代
スペイン人がやって来たわけですが、その始まりはあの有名なコロンブスが1492年に新大陸に到達したことになります。
その背景には、当時のヨーロッパ人により世界規模での大規模な航海が行われた、いわゆる「大航海時代」というものが有りました。
ところで少し話は外れますが、この時代を最近ではごく普通に「大航海時代」と呼んでいますが、以前はそうではありませんでした。
この名称が人口に膾炙するようになったのは、NHKの同名の番組からだったと思います。
命名自体は日本の研究者がしたようですが、それをNHKが番組にしたという事でしょうか。
学校の世界史の授業で、この時代は何と呼ばれているかと聞かれて、「大航海時代」と答えたら、それはNHKの番組の名称で、学問的に正しいのは「地理上の発見の時代」だと言われたことが有ります。
あの時の先生に、今どう思っているのか聞いてみたい気もします。
やはり太陽活動の影響が
それはともかくとして、そのスペイン人が新大陸にやって来ることになった「大航海時代」にも太陽活動の影響が有り、たまたまでは無かったのではないかというのが今回の話になります。
「大航海時代」の始まりは、ポルトガルによる北アフリカへの進出とされているようです。
それは1415年の事でした。
これは、インカ帝国の始まった1438年、アステカが帝国化した1428年とほぼ同時期です。
マヤ、インカ、アステカの各文明が、離れていても同じ太陽活動の変化野影響を受けていたのと同様に、さらに遠く離れれた大西洋の対岸のヨーロッパでも影響を受けていたと考えられそうです。
インカ、アステカで帝国化による拡張主義の形となって表れた影響が、ヨーロッパでは海の向こうへの拡張主義となって表れたという訳です。
中南米の文明から見ると、運が悪かったとも言えるスペイン人の到来ですが、全世界的な規模で見ると、世界的な規模で有った太陽活動の変化の影響の一部だったと言えそうです。
そうは言っても、中南米の文明にとっては、とんだ災厄だった事に違いはないですけどね。
ではでは