横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

GIGAスクール構想

GIGAスクール構想についての話です

 

 

GIGAスクール構想

 前回の話は、寺子屋と今の学校のそれぞれの教育が、能動的と受動的という正反対なもので、個人的には寺子屋に行きたかったという話でした。

 

yokositu.hatenablog.com

 

記事を書くにあたって現状の学校の事を少し調べたのですが、その時に「GIGAスクール構想」というのを知りました。

文部科学省が出しているリーフレットによると、「GIGAスクール構想」は

・1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、特別な支援を必要とする子供を含め、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育ICT環境を実現する
・これまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出す

という事になっています。

ざっくり言うと、生徒一人に一台コンピューターを配って、授業をやりましょうという事のようです。

そう言われてみれば、最近ちょくちょく学習者用コンピューターみたいなものの話を見たり聞いたりすることがあったのですが、この構想に対応したものだったようです。

寺子屋のよう

 導入の具体的な狙いも同じリーフレットに次のようなものが挙げられていました。

f:id:t_arata:20211219203027p:plain

これは、ほとんど寺子屋の現代版のようなものでは無いでしょうか。

さすがに、一斉授業を完全になくすというのは難しいという事で、「ベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出す」となったのだと思いますが、基本的には寺子屋のような生徒の能動的な学習を目指すという事ですよね。

しかしここまでやるのならば、腹を括って、一斉授業は出来る限りやめるというのはどうでしょう。

教科書も基本的には全て電子書籍にして、紙ベースのものは第一選択としないぐらいで丁度いいのではと思うのですが。

以前の記事で、教育内容を1セット動画で作っておけば、色々と利用できるのではないかという記事を書きました。

リンク:やはり、教育は動画ベースで

この動画の部分を、教科書入りのコンピューターに置き換えれば、より有効に活用が出来そうです。(動画も入れられますしね)

「仏作って魂入れず」が心配

 2023年までに導入する予定だったのが、コロナ禍による休校等のドタバタを受けて前倒しすることになり、2021年度3月期で96.1%で導入が完了したようです。

期待したいと思いますが、心配なのは、「仏作って魂入れず」にならなければいいなという事なんですが。

私が義務教育を受けに通っていた学校には、視聴覚教室というものが有りました。

フィルムの映写機が有って、ミニシアターのような部屋でした。

ここで、教育用の映像作品を見て勉強しましょうという部屋でした(と思います)。

更に、途中の学年から、各教室にテレビも設置されました。

今考えると、ビデオなどというものはまだなく、NHKの教育テレビ(現Eテレ)の番組を見るぐらいしか利用方法がなさそうなのですが。

私は、これらを使った授業を受けたことは無かったと思います(記憶がありません)。

まさに、「仏作って魂入れず」だったように思います。

こんなことにならなければいいのですが。


 下手をしたら、先生より生徒の方がコンピューターに関する知識は有ったりしそうで、近頃の先生も大変ですね。


ではでは