出来上がったものを観るから複雑だという話です。
上手い事出来ている
TVなどで人間を始めとする生物の体の機能に関する話を観たり聞いたりすると、その仕組みの巧みさに思わず、「上手い事出来ているな」という感想になりがちです。
過去の記事で、分からないなりにそのあたりを考えて見たりもしています。
どうやったらこんな巧妙な仕組みが出来るのか、俄かには信じられない気がしたりもしがちです。
いっその事、創造主のような存在を考えた方が納得出来そうにも思えます。
しかしこれらの事は、人間などの形になったものを観て、それについて考えているからではないかというのが今回の話になります。
コンピュータで考えると
同じようなことを、コンピューターで考えてみたいと思います。
現在において最も身近なコンピューターはスマートフォンでしょう。
そうは見えないかもしれませんが、スマホの中身は立派なコンピューターと言っていいものです。
その性能は、一昔前のスーパーコンピューター並みと言っても良いようです。
それが手の平サイズになっているわけですから、驚くほかないわけですが。
さてそのスマホですが、分解してして中身を観ても、素人には何がどうなっているかはチンプンカンプンです。
それがどのように作動しているのかを何とかして調べようとすることが、生物の働きを解明しようとしているのと、同じ事では無いかと思うのです。
スマホは人間が作った
勿論、スマホは人間が作ったものですから、その中身がどういった構造で、どのように働いているかは全てわかっています。
しかし、そのあたりの事について全くの門外漢が、スマホを調べてその全てについて理解する事ができるでしょうか。
電気とか、電子部品とか、電子回路とか、プログラムとかについて全く分からないところから、それについて教科書で学ぶのではなく、スマホを調べる事で理解しなければいけない訳です。
生物を調べる時のように、細かく分解したり、顕微鏡で観たり、その他様々な試験を行った結果から、スマホの働きを理解しようとする訳です。
絶対無理だとは言いませんが、限りなく不可能に近いのではないでしょうか。
基本的なものから考える
そうは言っても、現実には、電池、基本的な電子部品や簡単な電子回路などから始まって、次第に複雑化していった訳で、それらを順に調べる事で、理屈の上ではスマホを全て理解する事も出来るはずです(個人的には、とても出来るとは思えませんが)。
生き物でも同じ事が言えそうです。
微生物のような単細胞から始まって、人間を含む哺乳類に至るまでの様々な段階の生き物を調べる事で、人間のような複雑なものを理解しようとしているわけです。
単細胞生物は電子部品で、多細胞生物は電子回路に相当するのかもしれません。
DNAはプログラムかもしれません。
生き物にとっての電気は
そう考えていくと、電気に相当するものは何になるのでしょうか。
生き物全てに共通していて、それが無いと生き物として働かないもの。
チョット考えると酸素かとも思いますが、世の中には酸素を必要としない生物も存在しています。
単なるエネルギー源では無さそうです。
言い方を変えると、命とは何かという事になるのかもしれません。
電気の働きを考える事によって、全ての電気製品の働きを理解出来るように、命とは何かが分かり、その働きを考える事で、全ての生き物を理解出来るようになるのかもしれません。
命が枯渇することが、死ぬという事のような気がしているのですが。
ではでは