生命の部品は何かを考えた話です
前回の話
前回は、生き物の複雑さを、個人的に生物よりは知っていると思っているコンピューターに絡めて無理矢理説明を試みました。
もっとも身近なコンピューターとも言えるスマホをいくら調べても、その動作原理を含めてすべてを理解することが極めて難しいように、人間を始めとする生物をいきなり理解することは難しいといった話でした。
電池と電子部品から始まって、簡単なものから複雑な電子回路について順次理解する事により、理論的にはスマホについても理解出来るはずです。
同じように生物でも、原始的な単細胞生物から多細胞生物に向けて理解しようとしているという事でした。
チョット無理が
その流れで、
単細胞生物は電子部品で、多細胞生物は電子回路に相当するのかもしれません。
DNAはプログラムかもしれません。
といった事も書きました。
が、さすがに「単細胞生物は電子部品で」というのは、読み返してみると苦しかったなと。
多くは単機能の電子部品に対して、単細胞生物はそれ単体で生きるという事に対しては完結しているわけで、比較する対象としてのレベルが違いました。
この流れでいくと、細胞を構成しているものこそが、電子部品に相当するとなりそうです。
それにも無理が
なのですが、事はそれほど簡単ではなさそうです。
前回の話でも書いたように、「DNAはプログラム」かもしれないのです。
よく「DNAは設計図」といった言い方がされます。
確かにDNAには、その生物を作るための情報が全て含まれているわけですから「設計図」というのは言い得て妙だとは言えそうです。
そう考えると、これは電子部品では無いですよね。
電気製品の中に、その製品の作り方も含めた回路図が含まれているようなものです。
もっと低レベルから
そう考えると、現在までのところ「生命の起源」として有力な説の一つと考えられている、DNAやRNAが起源とする説は無理がありそうという事になります。
DNAやRNAを起源と考える背景には、現生の全ての生物が共通して持っているいる事が有ります。
全てに有るんだから生命の起源だろうというわけです。
しかし、これをコンピューターで考えるとどうでしょう。
現在使われている全てのコンピューターにはプログラムが内蔵されているから、プログラムからコンピューターが始まったに違いないという事になります。
勿論そんなはずは有りません。
DNAやRNAは、現生の生物が形作られていく中で形成されたものであり、それから生命が始まった訳では無いと考えられそうです。
ではなにが起源かについては、残念ながら答えを持ち合わせてはいません。
今回は、その答えをそのうち思いつくことを期待した覚え書きでした。
ではでは