DNAがプログラムならばCPUは何処にあるのか考えた話1です。
前回までの記事
前回まで3回に渡ってDNAの内容をプログラムと考えると、色々と腑に落ちるという話をしてきました。
そうなると次は、DNAがプログラムだとすると、そのプログラムはどう実行されているのかという話になります。
今回は、そのあたりを考える前提として、コンピューターでプログラムがどう実行されているかを見てみる話になります。
プログラムの実行
コンピューターでは、プログラムはメモリーと呼ばれる部分に格納されています。
ここしばらくの記事では、このメモリの代わりをDNAがしているのではないかと考えた訳です。
メモリにプログラムが有るだけでは何も起こりません。
そのプログラムの内容を実際に実行する部分が必要になります。
コンピューターではCPUがそれになります(勿論、実際にはほかにも色々と必要なのですが、話を分かり易くするために単純化しています)。
CPUが無ければ何も始まらないという事になります。
ちなみに「インテル(Intel)入ってる」の「入ってる」というのは、インテル製のCPUが使われているという意味だったりします。
CPUの行う事
そのCPUですが、日本語では「中央演算処理装置」と言います。
「中央」というのは、物理的に真ん中に有るという訳では無く、機能的な中心といった意味になります。
「演算処理」とは極々単純化すると、「算術演算」(「足し算、引き算、掛け算、割り算」の事。「足し算と割り算」しか出来ないものも有ります。)と「論理演算」(一言では説明出来ないので、申し訳ないですがネットで調べて下さい。)を行うという事です。
これらを、プログラムに従って実行していく「装置」という事になります。
実のところコンピューターのやっている事の本質はこれだけです。
その結果が画面やスピーカー、プリンタといったものに出力されたものを見たり聞いたりして、我々人間が、動画、音楽、書類、ゲームといったものとして認識しているだけで、コンピューター自らが何を作るかといった事を考えて処理をしているわけでは無いのです。
そういった出力された時にどうなるのかを考えて人間が作るのが、プログラムという訳です。
CPUはどう行っているのか
CPUは、上のような処理を、一般的に、フェッチ (fetch)、デコード (decode)、実行 (execute) という三つのステップで行います。
フェッチは、メモリからプログラムを最小単位(命令といいます)ごとに取り出す動作です。
デコードは、取り出した命令を解析し、どういった処理を行うかを決定します。
実行は、デコードで決定された内容に従って実際に処理を行います。
以上の内容を前提として、次回で生物の場合を考えて見ます。
ではでは