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囲碁と将棋(全体像中盤編)

囲碁と将棋について考えた話(全体像中盤編)です

 

 

中盤はどこから

 さて今回の記事は中盤についてというわけですが、先ずそもそもどこからが中盤なのかがよく分かりません。

野球のように、一試合が9回裏表と決まっている場合には、1回から3回までが序盤、その次の3回が中盤、最後の3回が終盤という事で明解です。

それに対して、囲碁や将棋ではそのようなものは無いので、どこからが中盤なのかよく分からない事になります。

あえて言えば、序盤が終わったところから始まるのが中盤という事になるでしょうか(言い換えただけのような気もしますが)。

では、序盤は何処で終わるのでしょうか。

将棋では

 今回の一連の記事は、将棋に絡めて囲碁を理解するベースを考えてみよう、という趣旨で書いていますので、先ずは将棋で考えてみます。

先に、泣きを入れておくと、将棋に関しても偉そうなことを言えるほど分かっているわけではないので、以下の話は、私が勝手にそう思っているだけの程度の話という事ですので。

将棋の序盤では、対戦者双方がそれぞれの採用した戦法に従って、攻めと守りのための陣形を整えて行くという事になります。

従って、双方が、概ね当初に想定した形になるところまでが序盤という事になり、それ以降実際に攻防が始まるのを中盤の始まりと考えます。

勿論、急戦を選択したり、形を整える途中でミスをしたりすると、形を整えるまでも無く戦いが始まることは有りますが。

囲碁に当てはめると

 以上を囲碁に当てはめてみます。

序盤編で、将棋に習って布石を一つに絞り、その方針に基づいて打っていく事にしました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

yokositu.hatenablog.com

 

従って、その方針に基づいた石の布陣になった時点で序盤が終了すると考えることにします。

相手の出方や、こちらのポカで、途中で戦いが始まる事もあるという点も同様です。

布石の方針に基づいて

 という事で、いよいよ中盤になる訳ですが、考え方の基本は、選択した布石の方針に基づいて打つと考えます。

ここまでの序盤で、選択した布石の方針に従って布陣を作ってきたわけですから、それに基づいて攻めを開始するという事になります。

当然、相手が有る事なので、相手からの攻めも有る訳ですが、それに対して守る時にも、方針に合う形で守ることを心掛けるという事になります。

こうする事により、局地戦に注意が向きすぎて、全体を見忘れてしまうと言ったことが減る事も期待されます。

そんなにうまくいくことばかりでは無いでしょうが、ここでも序盤と同じ様に、理想的な展開から初めて、それ以外の変化へと、勉強の手を広げていくという感じでしょうか。

中盤は定型化されていない

 ところで、残念ながら中盤には、序盤の布石や定石と言ったものに相当する、定型化された手順のようなものは有りません。

これは、隅や辺のある程度限定された場所での打ち方に比べ、盤面全体が対象となる中盤は、ほとんど無限とも言える変化があり、全体の流れをパターン化出来ないという事が有るようです。

この辺りは、序盤は固定された初期配置から自陣付近で駒組を進める、将棋でも同じことが言えます。

しかし、局地的な戦い方については、その共通点を抜き出して、パターン化とまではいかないまでも、大まかな考え方のようなものは作られています。

将棋では、「飛車先の攻め」、「端攻め」、「囲い崩し」のようなものです。

囲碁では「模様の消し」、「荒らし」、「打ち込み」といったものになります。

中盤では、こういった相手の陣地を減らし、自分の陣地を減らされない方法論を基に攻めたり、守ったりすることになります。

ただしこれらのものは、上に書いたように考え方であって、手順が定型化されたものでありません。
実際に行う時には、ここでも、詰碁や手筋の問題でトレーニングした技能が必要になる事になります。


という事で、各論がいまいちで、漠然としか理解していない人間による、漠然とした中盤の話でした。


ではでは