横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

記憶の仕方

記憶の仕方について考えた話です。

 

 

面白い記事

 記憶に関連した、チョット面白い記事が有りました。

nazology.net

同記事によると、ピアノの練習のような新しいスキルを習得する場合、頻繁な休憩を行うと効果的な上達ができるという事のようなのです。

詳しくは記事を読んでもらうとして、試験の方法は次のようになります。

 1.簡単な数列を10秒間で出来るだけ入力する。
 2.10秒間の入力と10秒間の休憩を1セットとし、35セット行う。
 
その結果、入力している間に上達は見られなかったのが、休憩するたびにスキルの向上がみられたのです。

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引用元:練習中ではなく「頻繁な休憩」がスキルを上達させると判明 - ナゾロジー

 

その原因は、同時に行った脳波の測定から、練習中に似た波形が休憩中に高速に何度も繰り返されていることに有ると考えられました。

本人が休憩していると考えていた間に、脳内部では高速に何度も復習をしていると考えられるのです。

色々な記憶

 さて、記憶に関しては、現在の所おおむね次のように分類されています。

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引用元:記憶のモデル | 勉強のプロセス

 

ここまで書いてきた内容は、この中の「手続き的記憶」に関する話という事になります。

「意味的記憶」も同じ

 ところで、よく勉強に関連して、記憶力が悪くて困るといった時の記憶は、「意味的記憶」です。

その「意味的記憶」についても、英語で例文を覚える時などに、午前中は上手く覚えれなかったのに、午後になってもう一度やったらすんなりと覚えられたとか、一晩寝たらなぜか覚えていたとかいったことが有ります。

という事は、この2種類に分類されている記憶も、内部処理としては、同じようなことをやっているらしいという事になりそうです。

残りも同じ

 実は個人的には、「エピソード記憶」に関しても、同様の処理をしているのでは無いかと思っています。

エピソード記憶」については、意識的に記憶するという事をおこなわなくても記憶してしまうと考えられる訳ですが、実は脳の内部的には、同じように無意識に繰り返しす事により、記憶されているのではないか思うのですが。

ただし、そのきっかけが何なのかは、よく分からないのですが。

のこる「プライミング」に関しては、無意識の記憶だけに確認は難しそうですが、ここまで来れば、これも同じように処理されている可能性は高いと思われます。

記憶の基本的処理

 つまり、多少強引ですが、これまで分類されてきた様々な記憶は、内部処理的には同じように取り扱われているという事になります。

短期記憶から長期記憶への変化は、元も基本的な処理で、その先の処理がそれぞれ異なる進化を遂げてきたのかもしれません。

それに合わせて、脳が複雑化してきたという事は無いでしょうか。

回数をこなせば

 と色々妄想は膨らむばかりですが、最後にもう少し現実的な事を一つ。

結局の所、今回分かったのは、意識的か無意識的かにかかわらず、回数をこなす事によって記憶されているらしいという事です。

無意識に回数をこなさせる方法は、今回の内容からでは分からないので、当面は意識的に回数をこなして、短時間か一晩かは別にして、休憩を取れば、効率的に記憶できる可能性が高いという事になりそうです。


 もちろん、どうやって回数をこなすのかが大きな問題なんですけどね。


ではでは