横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

予算情報のオンライン化

 公共部門の予算情報のオンライン化に関する話です。

 

 

桜を見る会

 「桜を見る会」に関しては、色々と問題になっているわけですが、その中で、費用が年々大きくなっていることも指摘されました。

それに関して、国会でも質疑が行われました。
政府側の答弁は、「実際は金属探知機などのテロ対策強化や参加者数に応じた飲食提供など、予算額を上回る経費がかかる」といったものでした。

こんなことは、質疑応答するまでもなく、予算の執行状況が分かっていればいいことですよね。
その上で、その内容の是非を問題にすればいい訳で、何に使ったのかなんてことを国会で聞かなければならないこと自体が、金と時間の無駄だと思います。

予算情報開示の現状

 現状の予算情報の開示状況をしらべてみると、一応

www.e-gov.go.jpというサイトがありました。

 

ここで、政府に関係する様々な情報にアクセスできるようになっており、その中に、予算関連の情報が有ります。

そのリンクの先は、各省庁の名前の一覧となっており、それぞれリンクが張られています。

なるほどと思うのはここまでで、その先は、各省庁の関連ページへ飛ぶだけです。

各省庁のページの内容は、縦割り行政の見本となっています。
ページの表示形式がいずれも全くバラバラです。

予算、決算に関しては、一応各省庁とも、概算要求、予算案、明細書、決算等が、PDFで上がっています。

ネット上に開示するのだから

 せっかくネット上に公開しているのだから、もうチョット使い勝手の良いものにしてはどうでしょうか。

各省庁のリンクから、各組織の各予算の明細まで、順繰りにリンクをたどっていけるようにするのです。

その先に、概算要求、予算額、決算額が有るようにします。
さらに、執行状況も、出来る限り詳細に分かるようにします。
その合計が、決算額になる訳です。
外部と契約して執行するものに関しては、契約先、金額、契約方式(入札、随意)なども載せます。
大きなものだけでなく、消耗品なども全て載せます。
とにかく全て、何にどう使ったのか、いくら収入が有ったか等を、つまびらかにするわけです。

一見すると、膨大な作業量になりそうですが、お役所仕事なので、決済が必要なはずで、その時のフォーマットも決まっているはずです。
そこで、この公開用のシステムに、データを打ち込むと決済用のフォーマットにリンクして基本的な書類が出来るようにすればいいと思います。
あとは、必要な情報を追加して書類を完成して、決済を受ければいいわけです。
この時点では、システム上は未確定状態としておき、執行されて、確定(予算案は承認)した時点で、確定フラグをオンにして公開する形にすればいいと思ます。

こうすることに拠り、開示のためだけの作業量は最小限に抑えられるはずです。
ひょっとしたら、各組織の情報を纏める作業などは、現在よりも省力化されるのではないでしょうか。

開示すると問題になる情報もあるかもしれませんが、それに関しては、国会で検討すればいいと思います。

変な事をすれば、すぐに分かることになります。
毎年随意契約で、同じ会社と契約しているとかね。


 これは、国だけでなく、ぜひとも各自治体でも行ってほしいです。
それを基に、与党はもとより、野党にも、ぜひデータに基づいた政策を語っていただきたいです。


 ではでは