電柱をスマート化してはどうかと言う話です。
電柱単位の停電は分からない
良くTVで、電力会社の送電を管理するコントロールルームの様子が紹介されることが有ります。
壁に、電気の送電網が表示されいて、どこで問題が発生しているか、確認して、それに対応する、なんていう場面が流れたりしますよね。
残念ながら、そういったレベルでコントロールしているのは、鉄塔を使って送っているような電気で、街中の個別の電柱のようなものまでは分かるようにはなっていないようです。
通常は、どこかで停電が発生すれば、利用者等から情報が入るので、それに基づいて、社員が現地に赴いて確認の上、必要な人員、資材を手配して復旧させる、といった手順を取る訳です。
しかし、今年の台風15号による千葉の被害のように、広範囲に多発し、電話等の連絡手段も失われた場合には、初動の確認自体が難しいことになります。
個別の電柱レベルでの停電を、検出出来ないでしょうか。
スマートメーター
我が家もそうですが、皆さんの家でも、電気のメーターがスマートメーターになっているところが多くなってきたと思います。
このスマートメーター、様々な機能が有るようですが、簡単に言えば、電力会社に、自動的に電気使用量を送ることが出来るようになっており、従来行われていた、人手による検針が必要無くなるというものです。
従来の人手による検針は月に一回でしたが、スマートメーターは、30分に一回、使用量を電力会社に送っているようです。
この、スマートメーターの機能を、個別電柱の停電の検出に使う事を考えてみました。
電柱のスマート化
各家庭だけでなく、電柱にもスマートメーターを付けることにします。
ただし、各電柱の電気使用量を量る必要は当然ないので、電力使用量を測定する機能は必要ありません。
つまり、30分に一回、電力会社に電柱のID等を送る機能のみを持ったものを、つければいいことになります。
また、電力量を測らないことから、計量器ではなくなるので、計量法による一定期間での取り換えも、必要ないことになります。
したがって、比較的コストも低くなることが期待できます。
こうすることに拠り、電力会社には、30分に一回、全電柱のIDが送られてくることになります。
停電時には、あたり前のことですが、電気が来ていないことになります。
すると、スマートメーターも動かないことになり、IDが送られないことになります。
あとは、電柱のデータベースを作っておけば、IDが送られてこない電柱、すなわち停電が発生している電柱が特定できることになります。
もっとも、このままでは、倒木や電柱そのものの倒壊といったことまでは分からないんですけどね。
ではでは