横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

電柱の被災状況の確認

 災害時の電柱の被災状況の確認方法に関する話です。

 

 

台風15号による停電の被害

 台風15号による停電の被害に関しては、復旧が難航しました。

その理由に関しては、様々有ると思われますが、倒木が多く発生して、それが障害になっているという事も、大きかったようです。
また、数多くの電柱そのものが倒壊したことも、原因のひとつのようでした。

停電発生場所まで、復旧担当が到着しても、倒木や倒れた電柱の処理が出来る人員が必要なことが分かり、その手当てに時間がさらに掛かるといったことが発生したようです。

停電位置の把握だけでは道半ば

つまり、停電位置だけでなく、倒木等の停電発生状況も含めた、全体像の確認が必要という訳です。

前の記事で、電柱をスマート化することで、電柱単位での停電位置の把握が出来るんじゃないかと言う話をしました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

この方法では、停電の位置は把握できますが、その状況までは分かりません。

状況の把握方法についても考えてみました。

状況の把握は画像で

 もはや、必須といってもいいカーナビですが、これに使われているのがGPSです。
人工衛星からの電波を受けて、現在位置を知るためのものですが、現行のGPSは、数メートル前後の誤差が避けられません

これを補完するものとして、準天頂衛星システムというものが有ります。
GPS用の人工衛星に、さらに衛星を追加して、誤差を減らそうというもので、日本も「みちびき」という名で打ち上げでいます。
このシステムを使うと、誤差が数センチのレベルになるようです。
その精度を利用して、全自動の農業用トラクターなどが研究開発されています。

これをドローンに利用にすれば、個別の電柱の被災状況を、画像で確認することが出来るのではないでしょうか。

事前に、各電柱の位置を、GPSで測定して、データベース化しておきます。
停電発生時に、発生が確認された電柱の位置データをドローンに転送
その位置情報を基に、当該地域で数センチの誤差による自動飛行をすることにより、各電柱の画像情報を収集します。

後は、その情報を基に、人員と機器の運用を行えばいいわけです。
復旧までの見積りも、精度が上がることが期待できます。


 とはいっても、最後に物を言うのは、実際に作業を行う人なんですけどね。
雨の中を作業しているのを見たりすると、仕事とはいえ、頭が下がります。
本当にご苦労様です。


 ではでは