太陽と文明レベルの関係から考えて見た話です。
前回の話
前回の話は、太陽と文明レベルの関係についてでした。
人類の文明のレベルが、太陽エネルギーとの関係で説明出来るのではないかというものでした。
先ず、太陽活動の変動による気候変動に対応する、言うなれば能動的な文明レベルが有ったと考えます。
次に、石炭、石油などの太陽エネルギーを濃縮したとも言える資源を活用し始めます。
受動的な文明から、能動的な文明のレベルに入った訳です。
これで、太陽活動の変動による影響を、ある程度相対的に小さなものに出来ました。
しかし、これら資源が有限な事と、気候への影響が問題視されるようになります。
石炭、石油などの使用が、濃縮された太陽エネルギーを解放することと考えれば、気候への影響も当然と考える事が出来るかもしれません。
それに対応するために、太陽光発電、風力発電などの継続的なエネルギー源を利用しようとしているのが、現在の状況と言えます。
その先には核融合発電が有り、太陽を自ら作り出すレベルという事になります。
当面の方策は
核融合発電は、残念ながら実用化までにまだ30年とも50年ともいえる期間が必要なようです。
それまでは、太陽光発電や風力発電でという事になりますが、発電量が一定でないという大きな問題が有ります。
太陽光は昼間しかないですし、風力も何時も有る訳ではありません。
これでは全面的に切り替える事が出来ません。
そのために、現実には火力発電や原子力発電に頼らざるを得ない事になっています。
火力発電は、結局石炭、石油などの資源を利用するので問題はそのままです。
原子力発電は、福島の状況から明らかなように、技術的に不完全で問題が多いものだと言わざるを得ないでしょう。
最近になって、新型の原子炉を作るとか作らないとの議論が有りますが、東京に作る事が出来るかどうか考えれば、どういう技術なのかは明らかでしょう。
どこを目指すのか
ではどうするのかという事になりますが、基本的にはやはり太陽光発電や風力発電のような継続的なエネルギー源を使う事になると考えられます。
しかし、上でも書いたように定常的に発電出来ないという根本的な問題が残ります。
その為、発電出来ないときにも電気が供給できる手段が必要となります。(現在は、火力発電や原子力発電を使っているわけです)
それは、現在でも一部で使われている「電池」という事になるでしょう。
もっとも、現在全てがそうなっていないのは、その性能、価格が十分ではないからです。
という訳で、当面の目標は高性能で安価な電池の開発という事になります。
温暖化対策やSDGSといった議論が行われていますが、単純に高性能で安価な電池の開発という目標に世界的な力を傾注する方が、分かり易いし合意も形成し易いと思うのですが。
欧州の天然ガスへの依存が無ければ、ウクライナの状況も違ったものになった筈ですよね。
ではでは