DNAについて考えた話です。
過去にも書いた事が
TVを点けたら遺伝子の話をやっていたので見ていたら、過去に記事を書いたことを思い出しました。
題名そのままの内容で、一般的にDNAは設計図と例えられる事が多いですが、コンピューターを動かしているプログラムの入っているシステムROMのようなものではないかという話でした。
で、その番組の内容が、まさに記事の内容の続きのようなものだったので、今日はその話です。
遺伝子はサブルーチン?
遺伝子はDNA全体の2%のエクソンと呼ばれる部分に存在し、残りの98%はイントロンと呼ばれ「何の働きもしないゴミ」と考えられて来ました。
上記の記事では、エクソンに遺伝情報全てが有る訳では無く、プログラムで言うならば、サブルーチンや関数といったものに相当し、ゴミ扱いされてきたイントロンがプログラム本体なのではないかと考えました。
イントロンがプログラム本体じゃないかという点に関しては、残念ながらまだそういった発見はされていない様です。
一方のエクソンに関しては、番組を見る限りでは、ますますサブルーチや関数に相当するという事を思わせる事実が分かって来たように思われるのです。
最初はどうやって
エクソンには遺伝情報が有るということでなのですが、具体的にはどういったタンパク質を作るのかという情報になります。
エクソン部分からその情報を読み取って、それに従ってタンパク質が作り出されていきます。
話は逸れますが、実はそのタンパク質を作り出すのも別のタンパク質だったりします。
当然、そのタンパク質を作り出すタンパク質の設計図も別の遺伝子に有るという事になります。
こう考えると、最初にどうやってこのシステムが出来たのか訳が分からないのですが、この辺りは、残念ながらこれといった答えは今のところ持ち合わせていません。
タンパク質が多すぎる
だからという訳でもありませんが、今回着目するのは、エクソンからつくられるたタンパク質が多すぎるという話です。
2%のエクソンは、数にすると約2万程だそうです、その一方で我々の体を構成しているタンパク質は約10万種類程有るようなのです。
先ほど書いたように、エクソンにはタンパク質の設計図が有る訳ですから、2万の設計図に対して10万種類のタンパク質は多すぎるのです。
この問題は以前から指摘されていましたが、研究によってその謎が解かれました。
それは、複数のエクソンの情報からタンパク質が造られるというものでした。
2万のエクソンから、いくつかのエクソンが選ばれ、その組み合わせが10万種類だったのです。
プログラムと同じ
これプログラムと同じだと思うんですけど。
プログラムで、サブルーチンや関数を使う理由の一つは、プログラムの色々な部分で同じ内容の事を行う必要が出来た時に、その度に同じ内容を書くのは非効率なので、まとめるためです(まあ、人によっては他にも色々使い方はあると思いますが)。
そういった視点で、エクソンとタンパク質の関係を観ると、よく似ていると思いませんか。
まるで、タンパク質の共通部分をまとめる形で遺伝子が作られていて、それを組み合わせて様々なタンパク質が造られているように思えます。
でも、実際には単純なタンパク質から複雑なものへ進化しているはずなので、そのあたりは謎ですね。
最後に書いた点は謎ですが、生物とコンピューターが結果的に共通点をもっているように見えるのが面白い所です。
ではでは