人類の考えて来た事のアウトラインについて考えてみた話です
突然やって来る
私の場合、何かについて調べたり、勉強したりするときには、基本的に最初の手順として、アウトラインを確認して、その後各論に入っていくという事が多いです。
例えば、本を読むときには、先ず目次を見て、大体の話の流れを想像してから、読みがちです。
昨日、スーパーに向けて歩いていた時に、突然何の脈絡もなく、人類の考えて来た事のアウトラインを確認出来るかもしれない方法を思いつきました。
それにしても、頭の働き方はどうなっているのかよく分からないですねぇ。
昨日思いついた時にも、人類の考えて来た事なんてことも、自分の調べ方についてなんてことも、全く考えていなかったんですけでどね。
それはそれとして、思いついたのは、日本十進分類法を利用すればいいんじゃないかというものです。
日本十進分類法
日本十進分類法とは、図書館で、本を分類するときに使われる分類法です。
図書館に行って、棚に並べてある本を見ると、よく次のようなラベルが張られています。
引用元:背ラベル(セラベル) | 基本的な用語 | 図書館用語集 | FJAS図書館ポータル -- Fujitsu --
この一番上の段の番号が、日本十進分類法により付けられた番号です。
本を棚に戻すときに、この番号により、どの棚の本なのかが分かるという仕組みになっています。
また番号は、当然闇雲についているわけでなく、同じ分野の本については、同じ番号を付けることに拠り、分野ごとに本が棚に並ぶというシステムになっているわけです。
ちなみに、二段目は著者名なので、これに従って並べることに拠り、同一分野内で、著者名順に本が並ぶことになり、探しやすくなるという事になっています。
分類の内容
具体的な分類方法は以下のようになります。
先ず、全体を10の項目に分類します。
具体的には、
- 0 総記 (情報学、図書館、図書、百科事典、一般論文集、逐次刊行物、団体、ジャーナリズム、叢書)
- 1 哲学 (哲学、心理学、倫理学、宗教)
- 2 歴史 (歴史、伝記、地理)
- 3 社会科学 (政治、法律、経済、統計、社会、教育、風俗習慣、国防)
- 4 自然科学 (数学、理学、医学)
- 5 技術 (工学、工業、家政学)
- 6 産業 (農林水産業、商業、運輸、通信)
- 7 芸術 (美術、音楽、演劇、スポーツ、諸芸、娯楽)
- 8 言語
- 9 文学
のようになります。
更に、各項目を10項目に分類します。
この段階で、100項目に分類されることになります。
更に、100項目をそれぞれ10項目に分類します。
最終的に、全体が1000項目!に分類され、三桁の数字で表せることになります。
ちなみに、前掲ラベルの9136は、「現代日本文学の小説、物語」という事を表しています。
分類の意味するところ
さて、上で見てきたように、日本十進分類法は図書館における本の分類法だった訳ですが、建前上は、これにより古今東西全ての本が分類される訳です。
ということは、本という形で表されたすべての考えが分類されていることになります。
見方を変えて大袈裟に言えば、人類がこれまでに考えて来た事が、1000項目に分類されていると言ってもいい事になります。
これは、言い換えると、この1000項目が、人類の考えて来た事が全て書かれた本の、目次のようなものだとも言ってもいいかと思います。
この1000項目に関して、調べることに拠り、人類の考えて来たことの、アウトラインを手に入れる事が出来るのではないかとおもうのです。
Wikipedia
図書館に行って、それぞれの項目の代表的な本を探してもいいのですが、現代の我々にはWikipediaという武器が有るのでこれを使わない手はありません。
Wikipediaにもそのものずばりの、日本十進分類法という項目が有ります。
そこには、1000項目(実際には未定義なども有り1000は無い)すべてが記載されているので、それを足掛かりに、調べていけばよさそうです。
それにしても、Wikipediaを始めとして、いい時代になったものです。
ではでは