教育を動画ベースで行ってはどうかという話です。
コロナとオンライン授業
非常事態宣言が延長されることになって、さらに1か月続くことになってしまいました。
学校も、今のところ5月末まで休校というところが多いようです。
そうなると、ニュースなどでも、オンラインでの授業に関するものが見られるようになって来ました。
その形態も、新たに動画を作成して発信したり、民間のものを活用したりと、試行錯誤が続いているようです。
しかしながら、こういった事を行っているのは、自治体レベルで、導入割合は10%にとどまっているようです(4月16日時点。文部科学省調べ)。
特に、双方向型の授業を行っているのは、わずかに5%だそうです(同調査)。
まあ、これまでそんなこと考えた事が無かったところからと考えれば、頑張っているとも言えるのかもしれません。
次の機会に備えて
残念ながら、現状を一気に改善するような、アイデアは今のところ思いつきません。
そこで、将来起こるであろう同様の状況にも対処する方法を、考えてみました。
以前の記事で2度、教育に動画を取り入れたらと言う話を書きました。
一つ目の話は、放送大学のようなものを、小中高向けにも出来ないかという話でしたが、放送は動画と考えても問題ないでしょう。
これらの流れで、学校での教育のベースに、全面的に動画を取り入れてはどうかと思うんですが。
動画の取り入れ方
動画を取り入れる基本的な考え方としては、二つ目の記事で書いた、英語の授業に動画を取り入れる方法をベースに考えます。
1週間で習う内容を一本の動画に纏めるようにします。
細かいところまですべて詰め込むのではなく、全体像の説明を中心とします。
長さとしては、一回の授業に収まるように作ります。
そして、授業の流れとしては、各週の最初の授業で、その週の分の動画を視聴させ、残りの授業で、必要ならば細部への展開と、問題演習等により、内容の定着を図るという形を基本とします。
こうすることに拠り、授業内容の最低限のレベルが、動画の内容という形で保障されることになります。
動画については、オンラインまたはDVD等のメディアにより、常に家庭で参照できるようにしておきます。
こうすることに拠り、通常の予習、復習に活用出来ることになります。
教える側からしても、ベースとなる部分は動画に任すことが出来るので、その他の部分に注力出来る事になり、いいと思うんですが。
長期休校時には
今回のような感染症だけでなく、地震等の他の災害による長期休校時においても、その休校期間中に学ぶはずであった動画を視聴することに拠り、最低限の教育を、それまでの授業に継続する形で、提供出来ることになります。
避難所等で、集合的な学習の場を考える時にも、何を勉強させればいいかという問題が、どの動画を視聴させればいいかという問題に置き換えられるので、取り組み易くなると考えられます。
親としても、各時点で学習すべき内容が明確になっている訳ですから、何をやらせたらいいのか分からないと言った、心配は無くなることになります。
もっとも、それをチャンとやらせるというのは、また別の問題ですけどね。
そのあたりを、教師がサポートするのが良いのかもしれません。
以前の記事でも書きましたが、1セット作れば、全国で使える訳ですから、良いと思うんですけど。
ではでは