近年、天文学、物理学でホットな話題となっている、ダークマターってどうなのよ、という話です。
バルカンという名の惑星
19世紀に観測精度が上がり、水星が、ニュートン力学では説明のつかない軌道で回っていることが、発見されます。
そのしばらく前に、天王星の軌道のずれが、その外側の未知の惑星との相互作用によるものとの仮説から、海王星が発見されていました。
そのため、水星の場合も、未知の惑星によるものと考えられ、捜索が始まりました。
さすがに、望遠鏡の性能も上がっているので、水星と金星の間なら発見されているだろうという事で、水星と太陽の間に想定され、計算により、未知の惑星の質量、軌道などが導き出されました。
そして、発見される前から、バルカンという名前まで付けられました。
バルカンの運命
発見されたバルカンには、耳のとがった、論理的思考を行うヒューマノイドが住んでいた、というのは冗談です。(分かる人だけ、分かってくれ。)
結局、バルカンは見つかりませんでした。
そして、説明のつかない軌道で水星は回っています。
その謎を解いたのが、20世紀を代表する天才のアインシュタインでした。
彼が、颯爽と登場し、未知の惑星の存在を仮定しなくとも、相対性理論により説明できることを示したのです。
ダークマターという名の物質
1970年代に、アンドロメダ銀河が、相対性理論では説明のつかない速度で回っていることが発見されます。
回転が速すぎて、星などの見えている物質だけでは、引っ張り切れずに、ばらばらに飛んで行ってしまうはずなのに、アンドロメダはそこにある。
そのため、これまで発見されていない未知の物質により、引っ張られているのだと考え、捜索が始まりました。
さすがに、望遠鏡の性能も上がっているので、見えるものなら発見されているだろうという事で、見えない物質と想定され、計算により、未知の物質の質量、位置などが導き出されました。
そして、発見される前から、ダークマターという名前まで付けられました。
ダークマターの運命
発見されたダークマターには、銀河の星々を自分の好みの形に並べかえてしまう、生命体が住んでいた、というのは冗談です。(分かる人だけ、分かってくれ。)
結局、ダークマターは見つかりませんでした。
そして、説明のつかない速度でアンドロメダは回っています。
その謎を解いたのが、21世紀を代表する天才科学者でした。
彼が、颯爽と登場し、未知の物質の存在を仮定しなくとも、新たな理論により説明できることを示したのです。
そしていつしか、ダークマターは、バルカンまたぁ(またかという感じで)と呼ばれるようになりました。
となるといいなと、割と真面目に考えています。
なんといっても、新たな理論が出てくれば、新たな世界が見えてくる訳ですから。
それで、ひょっとしたらワープが出来るようになる、かもしれないじゃないですか。
アインシュタインが、相対性理論の最後の論文を発表したのが、1916年なんですよね。
すでに、世界の何処かに居るはずです。
いでよ、21世紀を代表する天才。
ではでは