横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

ドローンに載せれば

 消火にドローンを利用したらと言う話です。

 

 

災害時の消火は困難

 前回の記事で、災害時の防火対策として、炎の熱で割れて消火剤の出るタイプの消火器具を、全ての部屋に設置してはどうかと言う話をしました。

 

yokositu.hatenablog.com

 

そうはいっても、100%設置が出来るわけでもないでしょうから、完全に出火を防ぐことは出来ないと思われるので、災害時の消火の困難な状況を、何とかしなければいけない事に変わりは有りません

インパルス消火銃

 関連する情報を調べているときに、興味深いものに行き当たりました。
それが、「インパルス消火銃」と言う消火用の機材です。

こんなものです。

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画像引用元:熊本市まなぼうさい 熊本県|サッシ・インプラスのご相談はLIXIL FC マドリエ

空気ボンベと水の容器と銃身(?)からなるもので、圧縮した空気の力で水の塊を噴霧状に発射し消火するというものです。
12回ほど、発射出来るようです。

こんな使い方をします。


消防・インパルス銃の訓練消火

なかなかすごいですよね。

これとバイクを組み合わせて、機動的に消火活動を行う、と言ったことも考えられているようです。

ドローンに載せれば

 これの水を、前回の話の消火剤と入れ替えて、ドローンに載せるというのはどうでしょうか。

「インパルス消火銃」の重量は水も含めて約25kgらしいですが、最近は、人を載せるドローンも開発されているので、問題ないでしょう。

人が乗る訳ではなく、遠隔操縦により、運用する形態を考えます。

発射時の反動が大きそうですが、アパッチ等の攻撃用ヘリコプターが、機関砲を撃ったりしているので、飛行制御によって何とかなりそうです。

ドローンに載せることに拠り、大規模災害時などに、消防車が近づけないような状況でも、空から接近が出来ることになります。

空気ボンベ、消火剤の容器、ドローンのバッテリーを交換可能な設計にすれば、これらを複数準備しておくことに拠り、多数の対象に対しても対応が可能になります。

また、はしご車では対応できない、高層建築での火災にも対応が出来ます。

遠隔操縦なので、危険物が有るような、消防士が入れないような現場にも、アプローチが可能でしょう。

設計によっては、消防署から飛び立って、現場に直行するというような運用も可能かもしれません。

コスト的にも、一台2~3000万円ぐらいらしい消防ポンプ車に比べ、安価に調達できることが期待できます。


 当然、このシステムだけで全てに対応出来るわけではないので、現状の装備も必要なことは言うまでも有りませんが、初動にはかなり威力を発揮するのではないでしょうか。


ではでは