横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

介護用の補助機器に関して

 介護用の補助機器の開発についての話です。

 

 

色々開発が進んでいるようですが

 介護用の補助機器に関しては、力仕事の軽減をはかるパワーアシストスーツや、ベットからの上げ下ろしを自動で行うロボットアームなどの、介護者の負担を軽減するものを中心に開発がされている印象があります。

もちろんこれらの機器も、必要で有ることに異論はありません。

しかしながら、もう少し違った観点からの開発も必要ではないかなと思っています。

被介護者の気持ちは

 私の母は、もう亡くなってしまいましたが、最後は要介護状態で、諸事情により、施設に入所してもらいました。

施設では、非常に良くしてもらいましたが、その時の経験をもとに、非介護者の気持ちについて、少し分かる点が有ります。

それは、自分の体の調子が悪いことは理解していても、これまで一人で出来たことが出来ないのが、歯がゆいという事です。
その結果、介護してもらう人にやってもらう訳ですが、そのことが、分かってはいても、精神的な負担になるようなのです。

出来る限り自分で

 こういった事を考えると、介護用の補助機器の開発の方向性として、もっと、被介護者本人が一人で出来るようにすることを補助するものを開発するべきだと思うのです。

パワーアシストスーツも、非介護者が使って、歩いたり、色々な作業が出来るようなものを開発するとか、ベットの昇り降りも一人で出来るようなもの(具体的には、すぐには思い付きませんが)といった具合に。

被介護者が、ちょっとしたことでも、自分で出来るようになれば、母の時の経験からいっても、生きる意欲が違うと思います。
多少使いこなすのに努力が必要でも、そのこと自体が、意欲を引き出すという事も有るのではないでしょうか。
被介護者本人も、出来る限り自分でやるという意欲が湧くはずです。

また最近の政府の考え方は、なるべく各家庭で介護をするという方向に向かっているようですが、その場合にも、これらの機器が有れば、介護する家族にも余裕が出来るはずです。
 

 各家庭で介護という考え方に関しては、被介護者の気持ちを考えると、出来るだけ自宅にいたいという観点からは、分からないではないですが、核家族化が進んだ現状では、その負担に耐えられる家庭は、それほど多くは無いと思うんですけどね。


 ではでは