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時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

幸福度ランキング

 幸福度ランキングから考えてみた話です

 

 

幸福度ランキング

 幸福度ランキングというものが有ります。

国連の持続可能開発ソリューションネットワークという組織が毎年報告しているものです。
各国で幸福度に関してアンケート調査を行い、その平均値の集計結果をまとめたものになります。

ここでいう幸福度は、人生を最悪から最高まで10段階で考えたときの、その時点での自分の段階を答えてもらうというものです。
自分は、今現在幸せだと思うかどうかを、聞いているわけです。

2019年度結果

 昨年2019年度の日本ランキングは、58位でした。
この報告は、21012年から作成されており、日本の最初の順位は44位であり、その後多少の上下は有りますが、昨年の58位まで
概ね下がってきているという状態です。

では、幸福度の高かった国はというと、10位までが次のようになっています。

1. フィンランド
2. デンマーク 
3. ノルウェー 
4. アイスランド 
5. オランダ 
6. スイス 
7. スウェーデン 
8. ニュージランド 
9. カナダ 
10. オーストリア 

一見して分かるように、北欧の諸国が上位に来ています。

何か理由が有るのでしょうか。

北欧諸国の何が

 何をもって幸福と考えるかは、人に拠るので、それで正解がわかるという訳ではないかもしれませんが、それでも、北欧諸国が押しなべて上位に来ているという事実は有る訳で、理由を調べる意味は有るでしょう。

すぐに思い浮かぶのは、北欧諸国はノルディックモデルが採用され、高負担高福祉の福祉国家だという事です。
現在および将来の基本的な生活に、不安が少なければ、幸福感が高くなることも有りそうです。

その他にも、考えられる点は多くあるはずです。

こういう話をすると、良く出て来る議論に、「それは、国の規模が小さいから出来るんだ」と言うものが有ります。

そう、北欧諸国は、比較的小さな国なのです。

上位の国は、人口が比較的少ない

 実は、北欧諸国だけではなく、ランキングの上位の国は、いずれも比較的人口が少ないのです。

1. フィンランド   536万
2. デンマーク   555万
3. ノルウェー   488万
4. アイスランド  320万
5. オランダ    1661万
6. スイス      766万
7. スウェーデン  937万
8. ニュージランド 436万
9. カナダ      3401万
10. オーストリア  839万 

カナダが多いように思えますが、カナダは連邦制であり、英語圏とフランス語圏に分かれており、それぞれの地域を考えると、オランダとさほど違わない規模になります。

大国は幸福度ランキングが高くないというのは、面白い点だと思います。

社会には、適正な規模というものが有るのという事なのでしょうか。
あまり大きくなりすぎると、人間の想像力の範囲を超えるのかもしれません。

連邦制にしてみたら

 ランキングの上位国の状況に加えて、小さな国だから出来るということであるならば、連邦制を考えてみるというのはどうでしょう。

地理的な条件と、歴史的な背景も踏まえて、次のような地域の連邦制を考えます(色々意見は有るでしょうが、ここは一例という事で)。

 北海道
 東北
 関東
 東京
 北陸
 中部
 東海
 大阪
 近畿
 中国
 四国
 九州・沖縄

12地域ですので、単純平均で約1000万人となり、ランキング上位国と同程度となります。

それぞれの地域に分けると、産業がとか、財政がとか、色々と考えるべき点はあるとは思いますが、それは、ランキング上位の国でも同じ事な訳ですから。

それよりも、小さなことからくる機動性の良さで、色々と出来ることは有るはずです。


 人口の面からだけで連邦制を考えてみましたが、北から南まで変化に富んでいる日本では、全国一律の政策運用よりも、いいような気がするんですけど。


ではでは