横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

倒木対策に専用重機を

 災害時の倒木処理に関する話です。

 

 

倒木処理が意外と大変

 台風15号の後で、ネットの一部で玉掛け」なる言葉が話題になりました。

TOKIOの城島リーダーが、倒木などの影響で電気の復旧が遅れていたことに対してコメントを求められ、倒木を撤去するにはクレーンの運転以外にも、必要な作業が有るという事について言及しました。

それが、「玉掛け」と言う作業です。

 よくTVの番組で重機を操縦する姿を見るのですが、そんな事まで知っているのかと、話題になりました。

玉掛け」とは

 玉掛け」とは、クレーンで吊り上げる時に、物をクレーンに掛け外しする作業の事を言います。
クレーンの免許とは別に、「玉掛け」の資格も必要なようです。

倒木の処理は、十中八九クレーンでの作業が必要となることになり、その時に、同時に玉掛けの有資格者も必要になることから、簡単に処理が出来ないということから、城島さんの話になったという訳です。

もうちょっと簡単に処理できないでしょうか。

フェラーバンチャー

フェラーバンチャーという重機があります。
こんな重機です。


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林業用に開発されたもので、立木を伐採(フェリング)し、切った木をそのまま掴んで集材に便利な場所へ集積(バンチング)する自走式機械で、フェラーバンチャーという訳です。

素人考えですが、これが有れば、倒木処理にクレーンと「玉掛け」はいらないのではないでしょうか。
しかも通常のバックホウのように使う事も可能なので、災害時には利用範囲が広いと思われます。

その辺に有るわけではないので

 あくまでも林業用に開発された重機なので、普通の土木会社に有ることは、通常期待できません。

自衛隊に装備することも考えられますが、それだけで全てを賄う事は難しいと思われます。

実は、フェラーバンチャーは「高性能林業機械」と呼ばれているものの一種になります。
高性能林業機械」は、「2つ以上の仕事を一つの工程の中でできる機械」という定義で、これまで人手で多くを行ってきた作業を、効率化するものと位置付けられているものです。
林野庁も、これらの機械を導入することに拠り、林業を産業として再生することを目指しているようです。

そこで、フェラーバンチャーの導入に補助を付ける代わりに、災害時の動員を取り決めておくというのはどうでしょうか。

林業の再生の一助にする事と災害対策が同時に出来て、一石二鳥だと思うんですが。


 実は、林業の再生そのものが、山林の保全につながるので、災害対策にもなるんですけどね。


 ではでは。