横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

生命の生まれた場所

生命の生まれた場所について考えた話です。

 

 

海はしょっぱいのに

 永遠に5歳の少女(これは何らかの呪いということでしょうか)がMCをやっている番組で、なぜ海の水はしょっぱいのに海の魚はしょっぱくないのかという問題が出ました。

確かに、刺身で考えても、塩味がついているわけではないので、醤油などで食べるわけで。

すべての魚が塩サバのようなしょっぱさだと、料理もかなり今とは違ったものになっていたかもしれません。

問題に対する答えは、エラから余分な塩分を捨てているからというものでした。

ここで余分なというのは、魚の体内の塩分濃度は約0.9%程であり、約3.5%程度の海水を取り入れることによる過剰分という意味です。

エラにそんな能力があるとは驚きでしたが、それよりも魚の体内の塩分濃度が約0.9%というのに引っ掛かりました。

人間を含めた動物も

 人間を含めた陸上動物の体液の塩分濃度は約0.9%と言われています。

魚のエラと同様に、動物も様々な機能により、この値を維持するようになっています。

これに対して、動物が初めて海から地上に上がってきた時の海の塩分濃度を反映しているとの説明がよく見られます。

しかしそうだとすると、なぜ魚も約0.9%なのでしょう。

海がしょっぱいのは

 そもそも、なぜ海はしょっぱいのでしょう。

もちろん、海の中で石臼が回り続けているからではありません。

答えは、地殻から塩分が溶け出しているからです。

はるか昔に、最初は熱かった地球が冷えてきて水分が雨となって降り海ができました。

このときはしょっぱくなかったのです。

その後長い年月をかけて、地殻から塩分が溶け出して今のような約3.5%という濃度になったと考えられています。

なぜ魚も

 海の塩分濃度が約0.9%の時に、それに適応していた動物が空気中でも生きられるように進化して地上に進出したのです。

そのため、それ以降取り巻く(空気中)環境の塩分濃度は変わらなかったために、現在に至るまでその0.9%を維持してきたというわけです。

そうだとすると、魚に関しては可笑しなことになります。

魚も、動物が地上に進出した時に、同じように0.9%の塩分濃度に適応していたというのは問題ないでしょう。

しかし、それ以降も魚は海の中にいたのですから、海の塩分濃度が現在の訳3.5%になるまでの間、変化しなかったというのは変ではないでしょうか。

まさか、動物が地上に上がったのを見て、頑張ろうと思ったわけではないでしょう。

どう考えれば

 どうやら、動物が進出した時の海の塩分濃度を反映しているのではなさそうです。

海の塩分濃度の変化とは関係なく、魚を含めた動物の多くは約0.9%という体内塩分濃度に適応していたように思われます。

これは、生命の発生が、実は海の中で起きたのではないということを示しているのではないでしょうか。

もし、海の中で発生したのであれば、それ以降の塩分濃度の変化に適応していったはずであり、現在の魚の約0.9%という値の説明がつきません。

今のところそれがどんなものかはわかりませんが、発生したのが約0.9%の塩分濃度の環境下だったのでしょうか。


 最も、0.9%という塩分濃度が、生命維持のために必要な何らかの意味のあるものだという可能性もあるのですが。


ではでは