大人の自由研究第三弾(解答編)の話です
疑問編
前回の疑問編では、なぜ日の出と共に鳥の活動が活発になるのかについて、考えてみました。
その原因として、鳥目だから、単に明るくなったから、直接日光が見えるようになるから、と3つの仮説について考えて見ましたが、いずれも原因としては不十分でした。
第三弾にして初めて答えと思われるものにたどり着きました。
それは鳥目について調べている時に分かった、鳥の眼が持つ、人間にはない機能に関係します。
鳥の眼と紫外線
前回の記事でも書いたように、鳥が鳥目だというのは、トンでもない勘違いでした。
それどころか、人間には見る事の出来ない、紫外線も見ることが出来るようです。
そのため、人間の目には
引用元:鳥には世界がどう見えている? 人間にはない驚きの眼の機能 - ログミーBiz
のように見えている鳥も、同じ鳥からは
引用元:同上
のように、鮮やかにみえているらしいです。
どうやら、この紫外線がカギを握っているのではないかというのが、今回の記事のポイントになります。
朝焼けが赤いのは
さて、これも前回の記事でも出て来ましたし、誰でも知っていることですが、夜明けは日の出で突然明るくはなりません。
朝焼けという言葉もある様に、日の出前に東の空が、夕焼けのように、赤っぽい色に染まることとから始まります。
この現象については、波長の長い赤色系の光よりも、波長の短い青色系の光の方が、大気中の微粒子によって散乱し易い事に拠ります。
その為、地平線や水平線の下から反射などしてやって来る、直接光よりはるかに少ない光の、青色系の部分が散乱してしまい、我々の目に届くころには、赤色系の光しか残っていないので、赤っぽく見えるという事になります。
そして日の出後には、直接光になり光量が上がるため、青色系の光は一部は散乱しますが、目に届くまでに無くなってしまうというような事は起こらず、いつも我々が見ている太陽光になるという訳です。
紫外線と日の出
さて、今回注目している紫外線は、紫の外の線というぐらいですから青色系の光よりも波長が短い光という事になります、そして青色系の光と同じように散乱します。
それどころか、可視光よりも散乱し易いようです。
従って、紫外線は、日の出を境に、光量が急激に増加すると考えられます。
日の出により紫外線が増えてても、我々人間には分からないのですが、鳥にとっては明るくなったという事になり、その結果活動が増えたと考えることが出来そうです。
又、曇りや雨の日にも日焼けをすることからわかる様に、天気に関係なく、紫外線は地上に届きます。
よって、曇りや雨の日にも、日の出が分かるという事になると考えられます。
前回の記事で否定した、明るくなったから動き出したという仮説は、紫外線で考えると正しかったという事になります。
大人の自由研究も、3つ目にして、初めて答えが出たと思っているのですが、今のところ裏は取れていません。
ではでは