なでしこジャパンのランキングが下がった理由について考えた話です。
FIFAランキング
ここ最近、新聞のニュース欄を開いても、開催の延期や中止、関係者の感染、といった、コロナ関係の話題がほとんどという、とんでもない状況になってしましました。
そんな中、4月27日にFIFAから、女子のFIFAランキングが発表されました。
日本の女子は、11位⁉でした。
女子代表のランキングは、2011年にワールドカップドイツ大会で優勝した後に、3位まで上がりました。
そのまま2年ほどキープしたんですが、その後は概ね右肩下がりの傾向で、直近は11位となってしまいました。
監督が変わった
成績が振るわなくなると、男子の日本代表では、往々にして監督に原因を求める声が出るようになります。
なでしこジャパンは、2011年のワールドカップ優勝時の佐々木則夫監督が2016年3月10日まで監督を続けた後、高倉麻子監督が引き継ぎ、現在に至っています。
両監督の違いによって、ランキングが下がってしまったのでしょうか。
しかしながら、佐々木則夫監督の任期最終盤の2016年3月には、すでにランキングは7位まで下がっており、監督が変わったから、成績が振るわなくなったという、単純な話ではなさそうです。
采配に問題が?
確かに、佐々木則夫監督の任期最終盤には7位まで下がった訳ですが、その前年の2015年には、カナダで開催されたワールドカップで、前回のドイツ大会に続く連覇こそならなかったものの、準優勝を飾っており、ランキングも4位をキープしていました。
しかし、その翌年の、リオデジャネイロオリンピックアジア最終予選で、3位にとどまり、出場権を逃してしまい、ランキングも7位に下がることになります。
この間に、大きく采配が変わったとは考えにくいので、それ以外の要因が何かあるはずです。
選手選抜に問題が?
その一因として考えられるのが、選手の選抜ではないかと思うのですが。
21016年のリオデジャネイロオリンピックアジア最終予選に召集された、20名のメンバーの内、12名が2011年のワールドカップ優勝時のメンバーでした。
メンバーの新陳代謝が進んでいない訳で、5年の年月による戦力の低下が有ったことは否めないでしょう。
佐々木監督が、特定のメンバーに固執するとか、成功体験に捕らわれ過ぎていたという事でしょうか。
そのあたりに関しては、何とも言えませんが、それ以外にも理由と成り得るものがもう一つ有ります。
それは、選びたくとも、入れ替えるに足る選手がいなくて、新陳代謝が進まなかったのではないかという事です。
そのために、監督が変わって、選抜されるメンバーが変わっても、全体の戦力の低下は否めず、結果として11位までランキングが下がってしまったのではないかと思うのですが。
後編では、なぜそんなことになってしまったのかを、考えてみたいと思います。
ではでは