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新型コロナ感染と気候区分

 新型コロナの感染と気候区分の関係に関する話です。

 

 

感染者数分布

 新型コロナによるパンデミックですが、もう想像のはるか上を行くようになった感が有ります。

全国民に対する外出禁止令などという、小説や映画でそんなシーンがあったら、いくら何でもそれはリアリティーが無さ過ぎるだろうと言われそうな事が、現実になったりしている訳ですから。

そんな中で、毎日のニュースを見ていると、世界中でコロナウィルスが猛威を振るっているような感じがしてしまいますが、次の感染者数をマップ化されたものを見て下さい。

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引用元:新型コロナウイルス感染 世界マップ:日本経済新聞

 

どうですか、確かに世界的に広がっていますが、現時点で、結構感染者数の分布が偏っているのが分かると思います。

明らかに、北半球の中緯度のあたりの国に、多くの感染者が発生しているように見えます。

ケッペンの気候区分

 ところで、この中緯度での発生数の多い分布を見て、チョット引っかかるところが有ったので調べてみたら、やはり思った通りでした。

次のマップを見て下さい。

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引用元:地理-気候区分

 

どうですか、黄緑色で示されている北半球での温帯の分布が、感染者数の多い国の分布に、かなり一致していると思いませんか。

このマップは、「ケッペンの気候区分」というものです。
その名の通りに、ドイツのケッペンという学者が、植生の分布を基に考案した気候分布になります。
有る地域の植生は、その地域の気候によって左右されると考えられることから、植生の分布から気候分布を作ったというものです。

その温帯の分布と、よく一致するという事は、新型コロナの感染も、気候に影響されていると考えることが出来るのではないでしょうか。

気候との関係

 この場合、その気候としては、年が明けてから爆発的に広がり始めたことを考えると、冬であったために、気温が新型コロナにとって程よく低かったのではないかという事が考えられます。

その他の気候の地域は、暑いか、寒すぎるかの、どちらかだったという事です。

これにより、華僑が多い東南アジア、巨大な人口を抱えるインド、それに、ヨーロッパと中国に隣接しているロシアで、感染爆発が起きていないことも説明が付きそうです。

また、南半球では、温帯も含めて感染爆発が起きていませんが、これも、同地域が夏であったことで、説明出来そうです。

ただ、いずれの地域でも、爆発こそ起きていませんが、感染はしているじゃないかという反論も有るかと思います。

これに関しては、国外からの渡航者が持ち込んだものが、エアコンの効いた環境で、小規模な感染を起こしていると考えることが出来るのではないでしょうか。
そのため、屋外の環境では、感染が広がらず、感染爆発に至っていないのではないかという訳です。
まあ、この辺りに関しては、全く根拠は無いんですけどね。

日本も温帯だが 

 そうなると、温帯に分類されている日本で、感染爆発が起きていないのはなぜかというのも気になるところです。

これに関しては、年が明けてからの、インフルエンザの患者数が、予想をはるかに下回る数で推移していることから考えて、マスクや手洗いなどの感染対策が、個人レベルでかなり徹底されるようになった事と自粛ムードが、効果を発揮していると考えていいのではないでしょうか。

しかし、もしそうであるなばら、この先感染爆発が、起きないとは言えないことになります。

このまま、何とか爆発しないで行ってほしいものです。


 事が事だけに、軽々な事は言えないのですが、今回の話から考えると、流行の初期のころに言われたように、暖かくなることに拠り、ある程度収まって来る可能性もあると思うのですが。(逆に、南半球はこれからが怖いという事になるんですけどね)
少なくとも、次の冬にまた有るかもしれない流行が来るまで、時間的余裕が出来るという状況になって欲しいものです。

 
 ではでは