横から失礼します

時間だけはある退職者が、ボケ対策にブログをやっています。

第2波に備えて

 これまでの状況から、第2波への対応について考えてみた話です。

 

 

ロックアウトの効果

 前回の記事で、非常事態宣言は今回の感染者数の増減には影響が無かったと考えられ、第2波に備えるために、要因の解明をすべきだと書きました。

海外では、ロックアウトということになるのですが、当然この辺りは研究されている訳で、そのあたりの効果についての研究結果が出始めているようです。

雑誌サイトの記事なので、無くなるかもしれませんので、チョット長くなりますが、引用します。

研究チームは、欧州連合EU)の専門機関「欧州疫病予防管理センター(ECDC)」が毎日発表している各国の新型コロナウイルス感染症の感染者数および死亡者数と、休校、大規模集会の禁止、店舗の営業停止、外出禁止、マスクの着用といった各施策の各国での実施開始日をもとに、統計モデル「一般化加法混合モデル(GAMM)」で分析した。

感染拡大の抑制と最も高い相関が認められたのは休校だ。ただし、小学校、中学校、高校、大学のうち、いずれの教育機関での休校が感染抑制に最も寄与したのかは明らかになっていない。

大規模集会の禁止は、休校に次いで、感染拡大の抑制に高い効果が認められた。

(中略)

人々が集まるレストランやバー、レジャー施設、イベント会場の閉鎖も感染拡大の抑制に寄与した。その一方で、ハンター教授は「これら以外の業種における営業停止は、感染拡大の抑制にほとんど影響がなかったとみられる」と考察している。

また、外出禁止は、新型コロナウイルス感染症の発生率の減少との相関がなく、むしろ、外出禁止の日数が増えるほど、感染者数は増加した。

 引用元:ロックダウンは必要なかった? 「外出禁止は感染抑制と相関がない」と研究結果 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

これは、大まかに言うと、比較的多人数でいわゆる3密になるものを閉鎖することが、効果が大きかったという事になるでしょう。

特筆すべきは、最後に有る、外出禁止が感染者数を抑制するよりもむしろ増加させていたという分析です。

結局、一人住まいは別として、複数人の家族では、外出禁止により、むしろ3密状態を生じてしまったのではないかと想像されます。

我が国の対応

 以上の事は、わが国の対応の推移を見ても、当てはまる点がある様に思えます。

先ず、安倍首相が国内のスポーツ・文化イベントの自粛を呼び掛けたのは2月26日でした。

次に、いわゆる3密に関する勧告は、厚生労働省より2020年3月1日に出ています。

最後に、学校の閉鎖は、3月2日から始まりました。

以上のように、結果的に、記事で指摘された効果の見られた対策について、比較的早くから対応がなされていたことになります。

この辺りが、比較的抑え込みに成功した要因なのかもしれません。

かといって、第2波が到来したときに、同じことをもう一度行う事は、おそらく容認されないと思われます。
例えば、学校を、もう一度数か月に渡って休校にすることは、ほぼ不可能ですよね。

実際には、3密になることを出来る限り避け、感染者数を見ながら、現実的な解を探るという事にならざるを得ないでしょう。

少なくとも医療面は

ただ社会的な方策に関してはそういう事なんですが、少なくとも、検査を始めとする医療環境の整備に関しては、反対をするものは居ないと考えられます。

第一波に対しては、明らかに様々な面で不足、不備な面が有ったのは、否めないところだと思います。

当面はその改善に、最大限注力をすべきでしょう。

感染してしまった後の不安を、完全とは言わないまでも、ある程度限り取り除くことに拠り、社会生活をどう立て直していくかに注力できる形に成ればと思うのですが。


 結局これといった解決策は有りません。
新型コロナウィルスは、つくづく厄介な代物です。
それにしても、いまだにアベノマスクすら届かないというのは、どうしたものでしょうか。


ではでは